新潮新書<br> 個人を幸福にしない日本の組織

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新潮新書
個人を幸福にしない日本の組織

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  • サイズ 新書判/ページ数 220p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106106569
  • NDC分類 361.6
  • Cコード C0234

出版社内容情報

職場、人事、入試……報われないのはワケがある。成果があがる、個人尊重の仕組みに変える画期的提言。

職場、人事、大学入試、PTA……報われないのはワケがある。強い同調圧力や過剰なコンプライアンスでストレスは増すばかり。〈組織はバラバラなくらいがよい〉〈厳選された人材は伸びない〉……個人を尊重し、成果をあげる仕組みに変革する画期的提言。

内容説明

昔ながらの「日本の組織」はもはや限界である。強い同調圧力や過剰なコンプライアンスゆえに、組織に属す個人の人格や個性を抹殺し、ストレスを増しているのだ。“組織はバラバラなくらいがよい”“厳選された人材は伸びない”“大学入試に抽選を取り入れよ”“PTAや町内会は自由参加でよい”…従来の組織論の間違いや欠点を徹底的に追及。個人を尊重する仕組みに変える画期的提言を示す。

目次

第1章 組織はバラバラなくらいがよい
第2章 年功制が脳を「老化」させる
第3章 管理強化が不祥事を増やす
第4章 厳選された人材は伸びない
第5章 大学入試に抽選を取り入れよ
第6章 地方分権でトクをするのはだれか?
第7章 PTAや町内会は自由参加でよい
むすび 組織と社会の構造改革を!

著者等紹介

太田肇[オオタハジメ]
1954(昭和29)年兵庫県生まれ。同志社大学政策学部教授。神戸大学大学院経営学研究科修了。経済学博士。専門は個人を尊重する組織の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tsuyoshi

71
特に第1章「組織はバラバラなくらいがよい」が印象的。響かない経営理念、見せかけの勤勉やゴマすりに満足し深堀りしない上層部。モチベーションの低さが露呈した現場。過剰負担を強いられる管理職等々。管理システムの異常さとストレスが溜まっていく過程を見事に分析してあった。現在の自分の不満や迷いに合致する部分が多いし、きっと多くの人が抱える悩みだったりする所だろうな。(組織大好きな人や肩書きを重視する人を除いて)2018/07/20

川越読書旅団

52
会社、PTA、地方自治体等がかつてから有する不条理な慣習と制度を理論的に批判する内容。分かり易いアドバイザリー本。このてのオブザーバー的書籍は各政党が選挙の際に配布するとよさげ。2016/10/02

カザリ

49
我々の間にチームプレイなどという都合のよい言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレーから生じるチームワークだけだ という攻殻機動隊の荒巻課長の言葉と相似形な著者の主張。今回は、もっと突っ込んでPTAや町内会の組織づくりについての提言。悲劇的な状態になっているところほど、組織をゆるく参加選択制にしたほうがよいという話。本当に今の時代、なくなるものはなくなる、とタカをくくることも必要かもしれない。同時に一市民、個人としてはいかんともしがたい新自由主義という世界の流れに日本も飲み込まれているのを感じる2017/06/23

としP

16
日本の組織というのは、そこに所属する個々人の幸福のためではなく、組織それ自体の維持と、そこに寄生している人達のためにある。著者の言う「柔らかな全体主義」とは実に的を得ている。巧妙な手段で全体主義であることを隠しながら、個人を巻き込み、組織の存続を図っているのである。第1章のタイトルにあるように、現代では「組織はバラバラなくらいがよい」のかもしれない。2018/11/27

中島直人

13
著者の公共団体、大学、PTAに対する不満は分かるが、ちょっと内容に偏りがあり、感情面に引きずられ過ぎの感ありなのでは。ところどころ新たな気付きはあり、面白いとは思ったが、刺激・印象とも薄い。2016/10/02

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