内容説明
石川遼、宮里藍、錦織圭―。日本を代表するアスリートの彼らは、そのプレーだけでなく、人間性の素晴らしさでも人々を魅了する存在となっている。彼らの親は、いったいどんな方法で「あんないい子」を育てたのだろうか?そこに普遍的な法則はあるのだろうか。娘杉山愛を世界的テニスプレーヤーに育てた著者が、トップアスリートの親たちと共に探る「人間力育成」の極意。
目次
第1章 早熟のアスリートは、なぜ燃え尽きてしまうのか(コーチを信頼できなくなったジュニア選手;問題はコミュニケーション力の欠如 ほか)
第2章 杉山愛は、なぜ17年間も現役を続けられたのか(テニスの快挙が果たされた日に誕生;生活のリズムを整える ほか)
第3章 錦織圭、石川遼、宮里藍の育て方に見える共通点(負けたときこそ問われる対応力;父親もテニスに親しんでいた錦織圭 ほか)
第4章 人間力は、スポーツで伸びる(「スポ根」から「才能」へ;それでも残る「スポ根」の土壌 ほか)
著者等紹介
杉山芙沙子[スギヤマフサコ]
1949(昭和24)年生まれ。聖心女子大学卒。娘・杉山愛のコーチ、チームディレクターとして世界ツアーを共に転戦。自身が代表を務めるパーム・インターナショナル・スポーツ・クラブで、現在も多くのジュニア選手を育成している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たー
20
最初からトッププロを目指していた訳ではなく、スポーツは家族団欒のツールだったというのが興味深い。2011/12/19
calaf
14
元テニスプレーヤーである杉山愛の母親による、彼女の大学院修士論文(?)の内容紹介。この人がいたから、杉山愛がトップアスリートになり、杉山愛がいたから、著者も成長していったのだなぁ...と。また、この本の内容はスポーツに限らず何に対しても適用できるのではないかと。2012/01/06
壱萬弐仟縁
11
スポーツや五輪と言えば、とかく、勝利至上主義という悪しき精神主義のイメージがあるが、著者のスタンスは、「大事なのは、勝つことではなく楽しむこと」(36頁~)ということ。これは目的や手段を考える上で考え直すべきことだろう。というのも、全国大会に出場する強いチームに体罰いじめがあり、選手のいのちを奪っていることが露見されたからである。負けず嫌い、というもの、勉強では必要だ。評者は、くやしさをばねに、多くは負けてきたとしても、勝った戦いもあるのだから。ここでも、人への思いやりは必要である。2013/05/21
ふーみん
9
杉山愛さんのお母さんの経験談をベースにした一冊。娘、錦織圭、石川遼のエピソードを交えながら面白いところもありましたが、目から鱗みたいな考えが随所にあるわけでもなく。。。 全体としては物足りなさを感じました^^;2017/06/05
太鼓
9
好きこそものの上手なれ。という環境を子どものうちから整えてあげられるかどうかが重要。そこが出発点であり、一番大事なことなんでしょうね。2016/07/24