出版社内容情報
自然や人とのつながりを忘れ、病院に死を遠ざけるうちに、日本人は死への全身的理解を失ってしまった。クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の根幹をなすクオリティ・オブ・デス(QOD)の悪化をかえりみず、健康維持や抗加齢ブームにとらわれるのはなぜなのか――終末期医療に取り組みつづける医師が、在宅看取りの実際と脳科学的知見、哲学的考察を通して、人間として迎えるべき往生の意義をひもとく。
内容説明
自然や人とのつながりを忘れ、病院の中に死を遠ざけるうちに、日本人は死の全身的理解を失ってしまった。クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の根幹をなすクオリティ・オブ・デス(QOD)の悪化をかえりみず、健康維持や抗加齢ブームにとらわれるのはなぜなのか…終末期医療に取り組みつづける医師が、在宅看取りの実際と脳科学の知見、哲学的考察を通して、人間として迎えるべき往生の意義をときあかす。
目次
家で死ぬ意味
大往生の回復
進行がん告知
医者と芸者
一人称のがん
在宅看取りの不安
作り話
「わたし」はどこに宿るのか
老いと「意味の世界」
野垂れ死にも悪くない
「意味の世界」を落ち着かす
ある地域医療の死
祈りとつながり
終末期胃腸医の見る「時」
著者等紹介
大井玄[オオイゲン]
1935(昭和10)年生まれ。東京大学名誉教授。東大医学部卒、ハーバード大学大学院修了。東大医学部教授などを経て、国立環境研究所所長を務めた。現在も臨床医として終末期医療全般に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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