新潮選書
『十五少年漂流記』への旅

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106036040
  • NDC分類 953
  • Cコード C0395

内容説明

著者が幼い頃から何度も読み返しているジュール・ヴェルヌのこの冒険小説には謎があった。十五人の子供たちが漂流した無人島チェアマン島のモデルは、本当にマゼラン海峡にあるのか?南米、そしてニュージーランドへ。冒険好き作家が、南太平洋の島々に物語の謎を追ったミステリアスな旅。

目次

1 小さくて多すぎるいやらしいものたち
2 アレウト族の鼻の横骨
3 マゼラン海峡へ
4 ハノーバー島への航海
5 アザラシの吠える声
6 絶海の孤島で何を食うか
7 太平洋ひと回り
8 世界でここだけしかない時間を持つ怪し島
9 漂流者をのせてさまよえる島

著者等紹介

椎名誠[シイナマコト]
1944(昭和19)年、東京生れ。東京写真大学中退。流通業界誌の編集長を経て、現在は国家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

32
 黄金伝説の人気もそうだが、人はどうして、サバイバル生活に憧れやロマンを感じるのか。実際にはしんどいことの方が多いのに、これを読むとまたやりたいなぁ、しんどいことをって思う。これは、ただのMなのか。2018/07/29

ようはん

17
「十五少年漂流記」は子供の頃によく読んで好きだった文学作品。本書は作品の舞台となったチェアマン島のモデルを求めて南アメリカ最南端やニュージーランドを旅する内容で、ストーリーを色々と思い出した。自分と同様に十五少年漂流記を読んでいた著者が十五少年の内、「技師」バクスターが好きってのはよく分かる。主役の年長三人組のように目立った台詞はないけど無人島生活の為に色々と発明していく姿は妙に魅力があった。2021/11/23

すぎえ

13
シーナさんの紀行記は実はまだまだ2回目くらい。本書では旅自体を楽しむのと童心に戻って本の世界を実際に旅をするみたいでほんとに楽しそうだった。圧倒的なスケールのなにか(自然とか)を描写するのってむっかしいと思うけどそういうとこをシンプルにしめしてくれていてすごく好感度高し。少年のような文体と少年のようなラジカルな思索が魅力的な一冊。2010/01/03

ツキノ

11
シーナ版『十五少年漂流記』を読んだので、これもぜひ、と読んだけれど肝心のチャタム島への旅の話は一部のみ。まぁ、読んでよかったとは思う。2015/11/12

鐵太郎

8
この本は、椎名さんが今まで書いてこられた旅行記、エッセーの1冊なのです。当たり前のことですけれど。だから、毎章毎章始まるたびに、「で、十五少年漂流記の話はまだなのか!」と心の中で叫ぶのは、筋違いなんでしょう。きっと。たぶん。  うーむ。  というわけで、この本は椎名さんのおもしろい旅行記です。 「十五少年漂流記」のネタも少しはあります。  「十五少年漂流記」ネタだけを読みたい人は、別な本を探しましょう。  ってところで、勘弁願います。2013/03/03

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