前へ!―東日本大震災と戦った無名戦士たちの記録

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104326044
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0095

出版社内容情報

ゴーグルが曇る為、マスクを外して原発に放水し続けた自衛隊員。遺体と瓦礫で埋まる道を突き進んだ国交省復旧部隊――命を賭けた者たちの壮絶な記録!

内容説明

放射線が降り注ぐ中、暑さで曇ったゴーグルとマスクを投げ捨て、原発への放水を成し遂げた自衛隊員がいた。ある隊員は「死ぬなら自分のような独身者が」と原発行きを志願した―。国交省・東北地方整備局の決死部隊は、被災地を目指す救助隊のため、ガレキと遺体で埋まる基幹道路と格闘し続けた。警視庁機動隊、ハイパーレスキュー隊、災害派遣医療チーム(DMAT)…未曾有の危機に命をかけて対峙した、名もなき戦士たちの知られざる記録。

目次

第1章 福島第一原発、戦士たちの知られざる戦争
第2章 道路を啓け!未曾有の津波被害と戦った猛者たち
第3章 省庁の壁を越え、命を救った勇者たち

著者等紹介

麻生幾[アソウイク]
作家。1960年、大阪府生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

113
表紙・自衛隊員の指先の破れたグローブが如実に語る。陸上自衛隊中央即応集団(CRF)・中央特殊武器防護隊・第1ヘリコプター団・航空基地消防隊・警視庁機動隊・東京消防庁ハイパーレスキュー隊・国土交通省東北地方整備局・内閣危機管理センター・福島県警察本部・災害派遣医療チームDMAT・協力民間企業・・あの日、文字通り命と体を張って大震災に立ち向かった、多くの「無名戦士」の報道されなかった記録。第一章「福島第一原発、戦士たちの知られざる戦争」この無名戦士の方々の存在が無ければ、間違い無く更に最悪の事態となっていた→2014/03/23

Shinji Hyodo

98
『命懸け…』めったに言わないし、聞くことも無くなった言葉かもしれない。しかし、5年前のあの日以降まさに命懸けで福島を、日本を救おうと戦った無名戦士達が居た。爆発を繰り返し、不気味な放射線を撒き散らし、今にも朽ち果てて悪魔の断末魔の如き姿を晒す原発に真っ向から立ち向かう自衛隊の戦士達の姿は命懸けの言葉さえ及ばない。自らの死と引き換えに国を守る!との崇高な心根にただただ胸を突かれる。それにひきかえ、当時の内閣の何と無謀で無能な事か、東電の無責任さが際立って感じられ胸糞悪い事この上無しだ‼︎2016/03/07

ユザキ部長

89
組織だった集団を司るリーダーの苦悩を感じた。原発への放水、崩壊した道路の対処、数多の困難に各省庁垣根を取っ払いオールジャパンで立ち向かう。使命として挑戦し続ける日々。前へ。2016/03/27

miww

73
自分の命を投げ打って「前へ!」進んだプロフェッショナルたち。福島第一原発で目に見えない敵に晒されながら最前線で戦う自衛隊員、津波に流されガレキの山と化した道路を必死で切り啓く国道事務所の職員や民間の業者、被災した人たちの救助に当たる警察、消防、医療チーム。人を救う。使命感と誇りに満ちた人たちの活動に胸が熱くなった。未曾有の災害とはいえ煮え切らない政府と東電の姿勢には全く言葉もない。2016/03/26

ゆみねこ

68
あの時、現場で何が起こっていたのか?あらためて文章を読むと、無責任な東電と、その場しのぎの官邸という構図が見えてくる。命がけで戦った自衛隊、消防、警察、国土交通省東北整備局の皆さんと協力企業の皆さんに、心から感謝したい。震災を風化させないためにも、大勢の人たちに読んでもらいたいですね。2014/07/30

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