高校生ワーキングプア―「見えない貧困」の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784104056095
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報



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著・文・その他

内容説明

日本の子どもの「7人に1人」が「貧困状態」。学費だけでなく、生活費を稼ぐ必要からダブルワークは当たり前。もらいものに囲まれた家では、きょうだいの世話と家事全般をこなす。成績優秀でも、学費が賄えず、奨学金に加え他の債務を背負う可能性も…。最新ファッションにスマートフォンを持ち、一見すると、“普通”の彼らが直面する「見えない貧困」の実態を炙り出す。

目次

序章 働かなければ学べない
第1章 家計のために働く高校生たち
第2章 奨学金という“借金”を背負って進学する高校生たち
第3章 アルバイトで家計を支える高校生たち
第4章 「子どもの貧困」最前線を追う
第5章 「見えない貧困」を可視化する

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大福

77
図書館で目についた一冊。読んでいて辛かったけど一気読み。一昔前は国立大学は学費も安かったのに、今の時代は国立も私立も学費は同じくらいかかるこのご時世。将来の夢があって念願の大学に合格しても入学金が払えず、18歳にして多額の奨学金を借りる事になる。2人に1人が奨学金を借りている時代になりました。高校で奨学金の借り方の勉強をしている事に驚き。わが家も他人事じゃない内容に読んで、近い将来やってくる大学入学時の事を考えたら不安でたまらなくなりました。2018/03/21

コウメ

68
日本にはアフリカのような「絶対的貧困(人間が生きるために最低限必要な食料や生活必需品を購入できない状態)」ではなく、「相対的貧困(世の中の標準的な所得の半分未満で生活している状態)」が日本には潜んでいる。6人に1人という割合で本書は高校生に的を当てた内容である。/これを読むと1年前に自分の進学先を考えた時に奨学金を調べ絶望していたことを思い出す。高卒で就職するにしても時代がそれと真逆に進んでおり、進学したくてもとても金額が多かったと、そんな悩んでいる時に読書メーターのある人に助けられた。2019/11/09

ゆう。

50
子どもの貧困は深刻な中で、高校生がワーキングプアとして貧困の中に存在することを丁寧に取材した本だと思いました。多くの高校生は家計補助のために労働に従事しており、また高学費のため奨学金という借金をして苦しんでいる実態が示されていました。高等教育を含め、子どもや若者にとって学ぶことは大切な人権です。それを奪う社会のあり方は、今の政治とも深く結びついています。また、多くの国民の所得が下がっている中で貧困な家庭が生み出され、それが子どもの貧困へと結びついています。私たちはこの現実に向き合わなければと思いました。2018/03/01

信兵衛

36
本書を読んで、彼らの姿に感動を覚えると同時に、胸に痛みを感じました。この問題が、本書によって少しでも多くの人に伝わりますように。2018/03/10

26
学生の本分は勉強なのに、それができないほど追い詰められている子たちがいるとは。相対的貧困率が高いとは知っていたが、実際にどんな生活をしているのかを見ると衝撃だった。子どもが平等に教育や医療を受けられるように、できることを大人がやっていかないと。/大学卒業と同時に多額の借金を抱えた身としては、給付型奨学金制度の全国的な実施を切に願う。2018/06/09

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