出版社内容情報
それは死者たちの声?それとも心の扉が開く音?小説史に類を見ない息を呑む大仕掛け。21世紀最強のサイコ&ミステリー長編小説。
内容説明
憑きものが、亡者が、そこかしこで声をあげる。青年は恐怖の果てに、ひとりの少年をつくった…。史上最も不幸で孤独な、ヒーローの誕生。
1 ~ 6件/全6件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
577
宮部みゆきは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の作家30周年記念作品、まずは上巻から。テンポ良く400P弱快調に飛ばしました。続いて下巻へ。トータルの感想は下巻読了後に。本作で今月も30冊、1万頁達成しました!2017/09/26
おか
291
あ〜〜〜〜〜読むのを止められない!!!多紀様 貴女の澄んだ魂で どうか重興様助けてあげて〜〜〜!!!不吉な予感が、、、!!! どうか どうか 全ての人が幸せになります様にと祈りつつ 下巻に行きます。2017/09/24
とろとろ
278
名君と呼ばれた北見藩の藩主が多重人格的な病を発病する。その病の為に強制的に隠居させられた(前)藩主のお側に使えることになった主人公は、なぜそのような病に陥ったのかという原因を探り始める。上巻では、そうした話の経緯が次第に明らかになっていくとともに最後に解き明かされるであろう数々の伏線が張られていく。これも伏線、あれも伏線、伏線だらけで話は進むのだが、最後はちょっと匂わすだけで、いつまでたっても決して悟られない、すると先を読まずにはいられないという……。上手いなぁ、さすがだと思った。さて下巻が楽しみ。2017/11/12
星落秋風五丈原
249
英明と噂の藩主が座敷牢に幽閉され佞臣とされた側近が斬首される。しかし斬首と見せかけて生きていた彼から自分についての思いがけない因縁を聞くヒロイン。リーダビリティのある作者だ。まあできすぎたものほど闇が深いよね。一気に読んでしまった。2017/11/07
fukumasagami
247
江戸中期、北関東の譜代、北見藩の若き藩主が重臣らに拠って押込される。公役を隠居の父とともに暮らしていた多紀は元藩主の監禁されている湖畔の別邸に誘われる。時代物にして心霊ミステリーかと思わせて多重人格サイコスリラーへと転じる物語はどこへ帰結するのか。2021/02/19