出版社内容情報
銀座の華として作家達の視線を独占した昭和最後の女給。料亭の娘に生れながら失踪を重ねたその数奇な運命を、郷愁を込めて描く長篇。
内容説明
昭和が豊かさの頂点にあり、文壇バーがその象徴として君臨していた頃、ひとりの女がひっそりと夜の扉を叩いた。九州の料亭の娘に生れ、美貌ゆえに数奇な運命を強いられた女。彼女は一躍、銀座の華となって文士達の両眼を釘づけにした。銀座が不夜城を誇り、地方が活力に満ちていた昭和。不可能の文字などないと誰もが信じたあの頃。しかし大輪の華は呆気なく逝った…。ノスタルジックな昭和小説。
著者等紹介
北迫薫[キタサコカオル]
1954年、福岡県生まれ。武蔵野美術短期大学生活デザイン専攻科にて田村義也氏に師事。『夜間飛行』は処女作である。合気道五段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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湖都
14
銀座「姫」で1番の女給となった裕子こと「まこと」(作中では光)の半生を、実の姪が小説として描いた実話。いきなり光の葬式のシーンから始まり、裕福なお嬢さんがなぜ女給となり早すぎる死を迎えたのかが気になって一気に引き込まれた。結果、1番知りたかったことが最後の最後まで語られないので一気読み。罪悪感と恐怖を持ち続けた激しい女性の生涯に圧倒されました。兄夫婦がずっと優しいのも良かった。でも幸せを避けて死を追い求めるような人には愛は届かなかったのかな…。2019/11/20
DEE
12
著者の叔母のあまりにも激しい人生を描いた、実話に基づいた小説。 DV夫から逃げ、銀座ナンバーワンの女給になった光。子供を捨てた負い目から幸せになることを自ら禁じ、太く短く生きた光。 でも不思議と感想らしい感想が思い浮かばない話でもある。 人の幸せなんてそれぞれ。幸せなのにそれに気付けないのはちょっと哀しいかなと思う。2019/07/31
Hiroki Nishizumi
3
なにかしら馴染めなかった2020/07/20
takao
2
ふむ2023/05/14
hakumo_kuren
1
こういう女性になりたいの。2019/08/04