• ポイントキャンペーン

ぼくがいま、死について思うこと

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103456216
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

語ることのなかった数多くの離別。親友を失った日、家族との別れ、旅先で遭遇した死…。今年69歳。初めて自身の最期も思い描いた。

今まで突っ走ってきたけれど、ふと気づくと多くの人を亡くしていました。肉親の死。十代の頃に経験した親友の自死。ここ数年相次いだ友人たちとの離別。あやうく死にかけた体験の数々。世界の旅先で見聞きした葬儀や死。孫を持って気づいたこと。死に急ぐ若者たちへのメッセージ。そして、思い描いてみた自身の最期――。今年、69歳になる椎名誠が、はじめて死について考えた一冊。

内容説明

ぼくはあといくつこういう場に立ち合えるのだろうか。そしていつ自分がこういう場でみんなにおくられるのだろうか。それは、わからない。ぼくにも、そして誰にもわからない。

目次

少しずつ消えていく
「さよなら」と言えない
母が冬の風になっていく
友人の鳥葬
わが子の亡骸を捨てに行く
砂漠で見た小舟の中のミイラ
アメリカ人が日本で死ぬと
死後は子宮に戻る
江戸時代の「人捨て場」
ぼくが経験したポルターガイスト
若い頃yり死の確率が減った
「じいじいも死ぬの?」

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ

104
かつて愛読した椎名誠氏の69歳時の死についての随筆集。死を何処までいつ身近に感じられるかは人それぞれだと思う。氏の場合は早死の刷り込みあり、がむしゃらに仕事してきたが近年解放され、真面目に死について考えたという。火葬・鳥葬・風葬・水葬を逡巡する。両墓制等歴史も逡巡する。孫にはじいじは死なないと応える。結論はあまりない。最後には、自死や死の選択・尊厳死等に迄逡巡する。ここまで逡巡という言葉を多用したが、氏も逡巡されている様である。氏にも誰にも死というものは永遠のテーマであり、その通りなのだと思うのである。2019/02/25

chimako

85
シーナとはひとまわり以上違うが、自分の死について考えるのに早過ぎることはない年になってきた。これでもか、これでもかと世界中の葬儀と死者の葬り方が書かれている。アンデスの鳥葬は衝撃だった。モンゴルの風葬、インドの水葬、ポリネシアなどの舟葬。どうやって送るのかは、慣習にも左右される。自分がいかに送られたいのかは個人的なこと。しかし世間的な柵もあって故人の思い通りには行かないこともあるだろう。我が家は新家なので先祖代々のお墓には入らない。出来れば実家のお墓にも少し分骨して欲しいと思った。2015/09/01

kinkin

70
死にまつわる話の数々。身近な死、世界の葬儀について、日本の葬式にかかる金額の高さや友人の死など。「死」というのは生きている以上は必ずやってくるもの。ということを普段生きているときはほとんど考えることはない、そして病気や怪我などで自分の「死」を強く意識する場面はどこかで遭うことになる。また鳥葬や火葬、水葬など葬儀の違いなどその国それぞれの自然環境の違いが「異文化」の基礎をなしているという言葉がいいと思う。図書館本2015/05/04

Shoji

52
椎名誠さん流の死生観を綴っている。 その死生観が最も色濃く書かれていたのは「あとがき」である。かなり本音が出ていると思われた。 さて、簡単に死生観と言うが、民俗学や宗教学、本人の生き様、価値観、さらには財力まで複雑に絡み合ってくる。 簡単に語れるものではない。死について一つだけいえる確かなことがある。「人は必ず死ぬ」。 誰もが安らかに眠るように死ねる、そんな社会であって欲しい。2016/05/06

まーちゃん

47
日本を訪れる外国人の多くが、この国の墓地を見てその不思議な形状と数の多さにあれは何かと尋ねるという。そこから始まる世界各国の死の弔い方と亡骸の葬り方。世界を旅した椎名さんが見聞した鳥葬、風葬、水葬、土葬、火葬等が語られる。一部の仏教式の葬儀と埋葬しか知らなかったので、異なる死生観や死に纏わる諸々の扱い方に大変驚いた。/落ち着かぬ心を鎮めてくれる言葉を求め、死に関する本を読み続けているけど、なかなか思うものには出会えない。残念。2014/07/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6590666
  • ご注意事項