出版社内容情報
その男には見たくもないものが見えた。運命が――。本屋大賞受賞後初の小説は、「死」と「選択」を巡る物語。一年半ぶりの最新長編。
その若者には、見たくないものが視えた。他人の「死」が。「運命」が――。本屋大賞受賞後初の長編小説、遂に刊行！ 幼い頃に両親と妹を亡くした木山慎一郎には、友人も恋人もいない。一日中働き夜寝るだけの日々。夢も自信も持てない孤独な人生だった。その日までは――。ミリオンセラーを連発する著者が、満を持して選んだテーマは「愛」と「死」と「選択」を巡る、人間の「運命」の物語。大切な人の「死」が見えたとき、あなたなら、どうしますか？
内容説明
その男には、見たくないものが視えた。他人の「死」が。「運命」が―。幼い頃に両親と妹を亡くした木山慎一郎には、友人も恋人もいない。一日中働き、夜眠るだけの日々。夢も自信も持てない孤独な人生だった。その日までは―。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
zero1
504
自分ならどうする？特殊能力を持つことの苦悩。木山は事故で家族を失い、天涯孤独。車のコーティング技術で腕を認められ独立する。彼は人の寿命が透けて見える。しかし人助けにはデメリットがあった。「バグダッドの死神」の話を知っていても運命は変えるべき？バタフライ効果の意味など多くのことを考えさせられる作品。異能者が複数いるという点が興味深かった。百田は発言が好きになれないが、作品は読む価値がある。今年、神木隆之介主演で映画化。2019/05/26
ウッディ
490
死を目前にした人の事がわかる能力「フォルトゥナの瞳」を図らずも手に入れてしまった慎一郎は、携帯ショップ店員葵の事故を防ぎ、未来を変える。友達も楽しみもなく、ただ働くだけの毎日に訪れた葵との幸せな日々と誰かの死を助けたいという想いとの葛藤の中で慎一郎はどんな決断をしたのか？冷たいと言われても、自分は慎一郎のようには考えられない。けれど何より自分の能力のことを葵に話していたら‥二人の未来はどんな風に違っていたのだろうか？やりきれない想いが残るラストでした。面白かった。2019/05/03
reo
206
1990年のアメリカ映画『ゴースト/ニューヨークの幻』主演デミ・ムーア。命を落とした恋人が自分の周りをさまよっているという信じがたい現実に直面しながらも、それを徐々に受け入れていく様子をデミ・ムーアが感情豊かに演じています。霊感がないモリーとサムの間を仲介してサムの言葉を伝える霊媒師役のウーピー・ゴールドバークとのコンビも、息がぴったりで映画を盛り上げました。そしてこの映画で、ウーピー・ゴールドバーグがアカデミー助演女優賞を受賞しました。ん？この本の感想...。おもろない。ゴーストでも紹介せなしゃーない。2016/08/31
まちゃ
198
人の死が分かるフォルトゥナの瞳を持った木山慎一郎の物語。慎一郎が最終的にその力を他人のために使う結末は良かったのですが、ある程度予想できた結末だったので少し物足りなく感じました。2015/03/07
タックン
190
またまた今までと全然違う作風・内容の作品なのは関心した。でもでも最初から最後までずっと同じ話の行ったり来たりで飽きたな。最後のオチは何となく予想できたな。人の運命が見えてしまうなんて辛すぎるな・・・（愛）か（死）の選択なんてできないよ。2015/04/30
