悲しみの中にいる、あなたへの処方箋

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悲しみの中にいる、あなたへの処方箋

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  • サイズ B6判/ページ数 191p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103212225
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報


愛する人の死にどう向き合い、どうしたら乗り越えられるのか。

最愛の妻をがんで失った著者を待っていたのは想像を絶する悲しみだった。毎晩あびるほどの酒を呑み、ひたすら泣き、自死も考えた……最悪の状態を脱したがん専門医が、同じ苦しみにいる人たちに贈る一冊。死別の悲嘆は、どのようなかたちであらわれるのか。そこから立ち直るためのグリーフワークとは何かを丁寧にひもとく。

内容説明

愛する人との永遠の別れ―どう向き合い、いかに乗り越えるのか。最愛の妻をがんで失い自死すら考えた医師が同じ苦しみにいる人たちに贈る。非嘆を癒すグリーフケア。

目次

第1章 永遠に別れるということ
第2章 死別の悲しみの諸症状―さまざまな悲嘆のかたち
第3章 こじれた悲しみの危険信号(複雑な悲嘆;悲嘆のプロセス)
第4章 悲しみの中にいる、あなたへの処方箋―悲しみを癒す作業
日野原重明先生の特別講義―「幸せな最期、幸せな看取り」
アルフォンス・デーケン先生の特別講義―「希望を抱いた死」

著者等紹介

垣添忠生[カキゾエタダオ]
公益財団法人日本対がん協会会長。1941年生まれ。1967年東京大学医学部卒業。都立豊島病院、東大医学部泌尿器科助手などを経て、1975年から国立がんセンター病院に勤務。同センターの手術部長、病院長、中央病院長などを務め、2002年総長に就任。2007~2010年3月、名誉総長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

34
受験勉強や職業訓練など我われは避けて通ることのできない重大な試練に対し、十分に訓練を積む。ところが、死別の悲しみに対しては、ほとんど無防備だ。人生の残り時間がカウントできる場合もそうでない場合も、自分が死ぬ場合も、大切な人に死なれる場合も、あらゆる場合にそなえて備えて準備をする必要がある。よく死ぬことはよく生きること。人生のエンディングを幸せな形で遂げることができれば遺族の悲嘆もそうひどいものにならない。また、悲嘆にも個性とプロセスがあることを知る必要がある。これを知らないと余計なトラブルや悲劇を招く。2014/06/30

うさうさ

12
妻を亡くした医師によるグリーフケアの本。悲嘆のプロセスが分かりやすく書かれている。3年前にうさぎを亡くした時に、グリーフケアに関する本を数冊読み、某大学の講座にも出席したので、内容としては復習のような感じ。ただ読みながら、悲嘆のプロセスの色んな場面が蘇ってきて泣きながら読んだ。一番衝撃的で絶望的な死の瞬間が毎日フラッシュバックしてた。頭の中で毎日うさぎが死んでいった。悲しみを拗らせたのだとこれを読んで再認識した。日野原先生のお話は講座で直接聴けたのが良かった。2014/06/06

ゆず

11
先日、おばあちゃんを看取った。十分長生きしたし、寿命だったことはわかってた。病院嫌いなおばあちゃんの希望通り自宅で最期を迎えることができたし、看護師としての知識や技術も少しは役に立ったと思う。だけど頭ではわかっていても、どうしても悲しいし自責の念に捕らわれてしまう。若い人の突然の死と、おばあちゃんの看取りとでは意味合いが違うけれど、この本を読むことで癒された。ターミナルケアにも関わることが多いので、この本を読めてよかったと思う。2015/03/09

R2

11
「死」に対する心境を描く小説は多くあるけど、どうしてもどこか他人事や空想上の物語としてか感じなかった。こういった本の方が、実際自分の身に降りかかる問題として真剣に捉えられる。悲しみを乗り越えるための日記か。過去も振り返るが、未来を見ていたい。まだ親が元気なうちに読んどいてよかった。2014/11/26

ybhkr

6
母が亡くなった直後に一度読んだがその時は悲しみがひどく麻痺していたらしく、自分はグリーフを感じない人間なのだと思っていた。やるべきことできることをやったから、思い残すことなくやっていけるのだと。しかし半年ほど経ったある日なんの前触れもなく引き裂かれるような悲しみと苦しみに襲われた。この世にこんなにつらいことがあるのかともがいてももがいても消えない苦痛。改めてこの本を読むと首がもげるほどうなずく箇所ばかりで以前とまったく印象が違う。そしてシンクロすることで胸を緩やかに締め付けられるような違和感と苦痛を感じる2014/05/02

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