新潮文庫
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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101306520
  • NDC分類 019.04
  • Cコード C0195

出版社内容情報

もっとも本を愛した名優が贈る、最後の言葉。読書に出会った少年期、海外ミステリーへの愛、母の死、そして結婚。優しく熱い遺稿集。

日本でもっとも本を愛した俳優・児玉清。講談本で〈物語〉の面白さに目覚めた少年時代、洋書で読み耽る海外ミステリーへの愛、母の急死から始まった俳優への道、新幹線での運命の出逢い、そして結婚……。「今勝て、痛みはあとだ!!」の精神でタフに歩み続けた波瀾万丈の77年間が、紳士的かつ情熱的に語られる――。ライフワークとなった書評とエッセイを一挙に収録した、珠玉の遺稿集。

内容説明

日本でもっとも本を愛した俳優・児玉清。講談本で“物語”の面白さに目覚めた少年時代、洋書で読み耽る海外ミステリーへの愛、母の急死から始まった俳優への道、特急列車での運命の出逢い、そして結婚…。「今勝て、痛みはあとだ!!」の精神でタフに歩み続けた波瀾万丈の77年間が、紳士的かつ情熱的に語られる―。ライフワークとなった書評とエッセイを一挙に収録した、珠玉の遺稿集。

目次

1 本があるから生きてきた(ぼくが洋書に耽るわけ;まどろみ読書の極楽 ほか)
2 面白本、丸かじり(あの日に残してきた恋の記憶;事件に挑む男たち ほか)
3 忘れえぬ時、忘れえぬ人(人生のターニングポイント;夢の導き ほか)
4 日本、そして日本人へ(智恵さえあれば…;認めてしまっていいのか ほか)

著者等紹介

児玉清[コダマキヨシ]
1934‐2011。東京生れ。学習院大学独文科卒。東宝映画を経て1967(昭和42)年フリーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

molysk

78
俳優・児玉清は、蔵書二万冊を超える、芸能界きっての愛書家であった。本書は、児玉の逝去の一年ほど後に出版されたエッセイ集である。児玉の紡ぎ出す美しい文書を知ったのは、城山三郎の「そうか、もう君はいないのか」の文庫版の解説であった。本書にも収録されている同著の書評を読めば、夫婦の深い愛情に胸を震わせた、読後の感動がよみがえる。本を愛し、その素晴らしさを書評として伝えることは、児玉のライフワークであった。本書に収録された多くの書評からは、読書の愉しみを少しでも多くの人に伝えたい、という児玉の想いが伝わってくる。2021/10/11

団塊シニア

73
幅広いジャンルの書評からいかに読書好きであるかが理解できる、大学の卒業式の日に母の急死、そして進路が変わり俳優人生、そんななかで本に対する熱い思いが伝わってくる内容です。2015/04/18

美登利

72
芸能人の中でもっとも有名な愛書家である、児玉清さん。読メでもその死を悼む声は多かったですね。あれは東日本大震災の混乱の最中でした。たくさんの本の書評をされていますが、ここまで海外ミステリー作品がお好きだったとは知りませんで、疎い私にはむむむ?と唸るものがあり。それでも簡単なあらすじからちょっぴり興味のひかれる本もありました。日本文学の中では私の大好きな市川拓司さんの書評もされていて嬉しかったです。他にも読んだ本に児玉さんと共感できることを見つけたりすると、自分までほめられたような良い気分にもなりました。2015/05/13

goro@80.7

62
週刊ブックレビューでディヴァ―「ボーン・コレクター」を熱く語って下さったお陰で手に取ったし、玉岡かおる「天涯の船」ケン・フォレット「大聖堂」も氏に教えてもらった。自身の履歴や憂国の想いまで語られているが、やはり本の紹介が上手くて読みたいと思う本が沢山出来てしまいました。作品策引きが無いのが残念でページを捲り返して探さなきゃ。新たに知ったオブラー・ウィンフリーのTVってまだ現地ではやっているのでしょうか?何を紹介しているのか興味が湧いた。あとあの篠沢教授あっての児玉氏だったのですね。初めて知りました。2021/02/06

KAZOO

57
2年近く前にハードカバーで読んでいたのですが、最近文庫版が出版されたのでまた購入して読んでしまいました。ご自分の好きな洋書の話や本の話が多いのですが、人生のコーナー、たとえな卒業式のときや奥さんとの出会いのときなどもうまくちりばめられていて楽しめます。また読みたい本が増えました。2015/02/10

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