新潮文庫
バイオリニストは目が赤い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101296913
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C0173

内容説明

N響入団当日、あまりの緊張感に耐えられなくなり、「一週間と保たないな」と感じた―。それから三十年以上、第一バイオリン奏者として楽団をささえた著者が、オーケストラの舞台裏から、マエストロたちの素顔、愛する曲・演奏家までを語り尽くす。クラシックを愛する人もそれほど詳しくない人も、とにかく楽しめる、各界絶賛の極上エッセイ。

目次

私の音楽修業時代
オーケストラの舞台裏
カイシャで出会ったマエストロたち
N響休憩室
マイ・フェイヴァリット
裕子の音楽用語事典

著者等紹介

鶴我裕子[ツルガヒロコ]
福岡県生れ。東京芸術大学卒。1975(昭和50)年にNHK交響楽団に入団する。第一バイオリン奏者を32年間務め、現在は嘱託楽員。演奏活動のほか、音楽雑誌や音楽事典、新聞などにも寄稿している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

376
著者の鶴我裕子さんは、かつて31年間にわたってN響の第一ヴァイオリン奏者を務めた人。彼女は強度の近視であるらしく、連日あの細かい楽譜を見続けたためにつねに「目が赤い」のが常態となってしまった。タイトルはそこから。本書は、オーケストラ団員から見た指揮者や音楽そのものを語る。私たち単なる聴衆とはやはり視点が違うものだ。プレリュードからサヴァリッシュが登場し、彼は団員たちの尊敬を集めているようなのだが、素人の私などはどちらかといえば凡庸な指揮者かと思っていた。あるいはマタチッチとブルックナーの8番のエピソード⇒2020/01/26

まるほ

30
お気に入りの読友さんのレビューからこのエッセイ本を知り手にしました。▼著者はNHK交響楽団で第一バイオリン奏者を32年間務められたオケマン。N響に登場した著名な指揮者、ソリストの裏のエピソードや、オーケストラの舞台裏の話などを、軽妙な語り口で綴る。気楽に興味深く読みました。初めて知った話もいくつかあり、おもしろかったです。▼著者には他にもエッセイ本があるようなので、そちらも読みたいと思います。(※本作は、単行本の『バイオリニストは肩が凝る』の改題版なので、重複しないように注意です。)2020/02/07

ゆーかり

20
元N響の第1バイオリン奏者さんのエッセイ。オケの裏話、来日指揮者やソリストのことなどが飾らない文章で綴られていてとても面白かった。芸大出身のプロのバイオリニストさんでも私たちと同じ様な事思うんだという事もあったり。指揮者はプレイヤーのカタキだそう。大阪の有名な豚まん551はケッヘルから来ていたんですねー。ジュピターですよ。外国人(欧米人?)が好きな(くどい)リピートを日本人は嫌がるというのも面白かった。ちなみにこの本は「バイオリニストは肩が凝る」を改題したものなので、これから読む方はお間違えなきよう。2019/02/16

奏市

19
バイオリニストのエッセイ。ユーモアある文章で著者のチャーミングさも感じられ、クラシック全然詳しくないが楽しめた。プロ楽団員の日常が垣間見れるのは貴重だし、クラシック好きな方には鑑賞法や巨匠の個性・人柄等専門的な内容もあり、より味わい深いものと思われる。リハーサル初日、楽団員全体に好かれている指揮者なら皆で拍手の代わりの足踏みで盛大に迎えて、嫌われている指揮者にはしーんって、わかりやす過ぎ。東ベルリンのホテルのテラスで偶々出会った少女が、その後有名楽団に入り来日し、7年ぶりに著者と再会した挿話は映画みたい。2020/05/05

テディ

12
オーケストラの裏側を教えてくださいます。オケのコンサートには行ったことがありませんが、知らない世界のことなので楽しく読めました。2015/11/19

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