内容説明
明治28年生まれの祖母は、著者にとっていつも輝ける星だった。青山の大病院のお嬢様として生れ、九歳で齋藤茂吉と婚約。一流を好みながら贅沢を嫌い、権威をものともせず、常に前向きマイペース。関東大震災、病院の全焼、東京大空襲などの災難を、気骨をもって毅然と乗り越え、89歳で大往生を遂げるまでに海外108ヶ国を踏破。気高く烈しいその生涯を孫娘が丹念に綴った傑作評伝。
目次
プロローグ 茂吉の「をさな妻」
第1章 輝子と父の物語
第2章 世界百八ヶ国豪傑旅行
第3章 失われた日記
第4章 追憶の輝子
エピローグ 三十年ぶりに見つけた絵葉書
著者等紹介
斎藤由香[サイトウユカ]
成城大学文芸学部国文科卒。サントリー株式会社に入社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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