出版社内容情報
乱獲が続く天然マグロ争奪戦に輝く一筋の光明。不可能への挑戦「完全養殖」を成功させた近畿大学水産研究所の歩みに迫る。
「海のダイヤ」クロマグロが世界的乱獲で絶滅の危機にさらされるなか、2002年に近畿大学水産研究所が発表した、「クロマグロ完全養殖成功」の報は世界を驚かせた。長く不可能といわれた、マグロの生命サイクルの全てを人工的に管理する技術を確立するまでの、熊井英水所長(当時)率いる研究チームの苦闘の日々に迫る。「世界初! マグロ完全養殖 波乱に富んだ32年の軌跡」改題。
内容説明
漁獲量激減、生態はほぼ不明。絶滅間近とも囁かれる、天然クロマグロ争奪戦に見えた一筋の光明。それがクロマグロの産卵と成長のサイクルを人工的に管理する「完全養殖」だ。自らを魚飼いとよぶ熊井英水所長(当時)率いる近畿大学水産研究所の研究チームが、建学の精神そのままに実学を極め、最高難度の養殖技術を確立するまでの苦闘の日々に迫る。
目次
第1章 クロマグロは養殖に向いた魚か
第2章 魚飼いの精神―近畿大学水産研究所
第3章 ヨコワ捕獲作戦
第4章 はじめての産卵からの長い道程
第5章 三二年目の偉業
第6章 完全養殖のめざすもの
終章 完全養殖を支えたもの
補足章 その後の近大マグロ
著者等紹介
林宏樹[ハヤシヒロキ]
1969(昭和44)年京都生れ。フリーライター。同志社大学商学部卒業。東京農業大学大学院博士前期課程中退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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