出版社内容情報
七歳の時、百円で身売りされた娘はやがて東の廓を代表する名妓に。花街を生きた女の真実を移りゆく世相を背景に描く、不朽の名著。百円――それが彼女の値段だった。山口きぬは父によって、東の廓「福屋」へ身売りされた。明治三十三年、わずか七歳の折の出来事だ。置屋の養女となったきぬは、厳しい暮らしに耐え、踊り、三味線、鼓の稽古に励み、やがて金沢を代表する名妓鈴見となる――。明治から昭和まで、城下町の世相を背景に、花街に生きる女の華やかさとその裏の切ない心情を描き切った、不朽の名著。
井上 雪[イノウエ ユキ]
内容説明
百円―それが彼女の値段だった。山口きぬは父によって、東の廓「福屋」へ身売りされた。明治三十三年、わずか七歳の折の出来事だ。置屋の養女となったきぬは、厳しい暮らしに耐え、踊り、三味線、鼓の稽古に励み、やがて金沢を代表する名妓鈴見となる…。明治から昭和まで、城下町の世相を背景に、花街に生きる女の華やかさと、その裏の切ない心情を描き切った、不朽の名著。
著者等紹介
井上雪[イノウエユキ]
1931‐1999。金沢市生れ。真宗大谷派光徳寺坊守。作家、俳人。十代から句作をはじめ、「雪垣」の編集人に就く。1973(昭和48)年、北國新聞連載「働く北陸の女」で、散文に本格的に取り組む。’81年、『廓のおんな』が大宅壮一ノンフィクション賞佳作となる。’91(平成3)年、「紙の真鯉」で泉鏡花記念金沢市民文学賞を受賞。’93年、北國文化賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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