新潮文庫<br> 幽霊の涙―お鳥見女房

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新潮文庫
幽霊の涙―お鳥見女房

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  • サイズ 文庫判/ページ数 333p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101194349
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

お鳥見役を継いだ長男、久太郎に危険な密命が下る。家族の情愛を謳う好評シリーズ最新作。

家督とお鳥見役を継いだ珠世の長男、久太郎に密命が下る。かつて父と夫も務め、二人のこころと家族に深い傷を残した、あの陰働き。他国の不穏な動きを探る久太郎は消息を絶ち、行方知れずに。留守を預かる珠世と嫁の恵以は不安が募る。そんな矢島家をあの世から心配したのか、一回忌を迎える久右衛門が幽霊になってさまよっているという。家族の情愛の深さと強さを謳う、大好評シリーズ第六弾。

内容説明

家督とお鳥見役を継いだ珠世の長男、久太郎に密命が下る。かつて父と夫も務め、二人のこころと家族に深い傷を残した、あの陰働き。他国の不穏な動きを探るうち、久太郎は行方知れずに。留守を預かる珠世と嫁の恵以は不安が募る。そんな矢島家をあの世から心配したのか、一回忌を迎える久右衛門の幽霊がさまよっているという。家族の情愛の深さと強さを謳う、大好評シリーズ第六弾。感涙の連作時代小説!

著者等紹介

諸田玲子[モロタレイコ]
1954年、静岡市生れ。上智大学文学部英文科卒。外資系企業勤務の後、翻訳・作家活動に入る。’96年、『眩惑』でデビュー。2003年、『其の一日』で吉川英治文学新人賞を受賞。’07年、『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

73
初盆を迎えての幽霊騒ぎ。皆、怖がるよりも会いたがる様子なのが、この家族の愛情深さを物語っている。そして、代々拝命してきた陰のお役目がついに長男にも。やがて起きてしまう悲劇。つらくてもまず人を思いやる珠世の本当の賢さに感じ入る。突拍子もないことをしでかす石塚家の子どもたちや、居座り続ける登美伯母さまは、面倒くさいながらも和みの存在。で、いつまで居候するのでしょう?2019/07/20

優希

49
久太郎に下る密命。留守を預かる珠世と恵以が切ないですね。家族の情愛を感じます。珠代の笑窪が物語の救いです。2022/01/25

はつばあば

39
いつになれば珠世は心穏やかに暮らせるのか。妻になり母になり・・子や亭主に想いを馳せるのは誰しもの事。しかし、これほど賢い、情の深い人を選んだ伴之助は果報者だ。もう遅いが爪の垢でも煎じて飲みたい。子を案ずる気持は死ぬまで続く。2015/01/27

keiトモニ

30
漁師の彦三と孫娘の波矢がなんとも切ない…私も込み上げるものがございます。彦三さん、辛いでしょう。心中お察し申しあげる。しかし、貴殿を男のなかの男と見込んでお頼み申す。他ならぬ珠世様のお気持ちも汲んでやってくれないか…。さて、内藤孫左衛門“下に威張り上に媚びへつらう、付き合いにくい男”…こういう男は現在においてもどんな職場にもいますね。大した能力もないのに、役員になったり…。また桜木恭兵衛のような奴も…さして仕事もできないのに声だけは大きくパフォーマンスも外形だけ…。う~む恋愛成就してよかったですね、里殿。2015/10/09

フキノトウ

26
お鳥見役の久太郎に下された影働きの密命。密命が下るのは、跡継ぎの子どもが出来てからだったのに。時勢が変わってきたのかな。2019/10/25

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