新潮文庫
スローフードな日本!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 371p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784101045221
  • NDC分類 612.1
  • Cコード C0195

内容説明

経済の急成長に伴い、大きく変化した日本の食風景。ファストフード、食品添加物、農薬だらけの野菜―気がつくと消えてしまった古きよき食卓の情景。本当に私たちの健康は大丈夫なのか?スローフード運動の先駆者が北から南へ日本縦断、食を守る小規模な生産者たちを追いかけます。見栄えなんて関係ない、安全でおいしい食のためなら、どんな苦労も厭わない姿に元気が湧く一冊。

目次

第1章 人類が初体験する食卓の異変
第2章 種から考えた大根
第3章 アイガモと共に育つ米
第4章 豆腐は豆が命です
第5章 牡蛎が見上げた森
第6章 牛をめぐる冒険
第7章 水がつなげるもの
第8章 身体に効く食べもの
第9章 土から離れた不安

著者等紹介

島村菜津[シマムラナツ]
1963(昭和38)年、福岡県出身。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。イタリア美術史を専攻し、卒業後イタリアへ留学。十数年にわたって取材。著書に『エクソシストとの対話』(21世紀国際ノンフィクション大賞優秀賞)他。ニッポン東京スローフード協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Carlos

17
文章は読みづらかったけど、目指すところには賛成。2019/12/21

おせきはん

12
日本の食をめぐる様々な問題が浮き彫りにされています。担い手の方々に負担はかかるかもしれませんが、規模と効率を追求するだけでなく、手間のかけられた質の高いものに消費者が相応の対価を払うことも重要になるのでしょう。見栄えのいい野菜に手が伸びると語った女性に「あなたは、恋人を選ぶ時に、見かけだけで選んだりするんですか?」「その人の内面とか、その人が育ってきた背景といったものに惹かれていくんではないですか?」と反応したスローフード協会の元幹部の発言は、スローフードの本質を端的に示していると思いました。2018/03/15

takeapple

10
食が大事だ。コロナ禍で医療に目詰まりが起きたように、このままでは、何かあったときに食料不足になるのは目に見えている。来年カラ自分で食べるものは自分で作るようにしないとな。島村さんは、私と同学年なんだね。他の著作も読みたいな。2023/10/28

baboocon

10
軽い気持ちで手にとったら、思いの外ずしっと来る問題提起を投げかけてくれる本で、いい意味で期待を裏切られました。日本の抱える食と農の根深い様々な問題を正面から見据えながらも、食糧の産地や生産者のみえる日本各地の「スローな食事」の紹介を通して、これからの僕達日本人のとるべき道を示している。島村菜津さんの文章にグイグイ引きこまれました。遺伝子組み換え作物の脅威、山と水の密接なつながり、農薬を使わない野菜や輸入飼料を使わない健康な牛の放牧などの価値は、もっと日本人1人1人が知り、見直すべきだと思う。2011/06/11

みこれっと

3
お気に入りの島村さんの本。考えさせられることがいっぱい。食べることっていちばん健康に直結してるし大事だとしみじみ。それにしても北から南までよく調べてて当事者の声もリアルに聞こえてくる。それを家にいながら読めてしまう幸せ、ありがたさよ。2015/03/26

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