内容説明
「練習中に水を飲むと疲れやすくなるから飲んではいけない」「足腰を鍛えるためにウサギ跳びでグラウンドを３周しろ」部活動などで、このような指導を受けた経験はありませんか？「突き指はひっぱって治せ」「鼻血が出たら上を向いて首の後ろを叩け」「傷口は乾かしてバンソウコウを貼れ」いまでも、これらの応急手当を信じていませんか？―ハッキリ言います。これらはすべて時代遅れの迷信です。このような“迷信”が、あなたやこどもたちの命を奪うのです。
目次
第１章 まちがいだらけのスポーツ現場
第２章 日本のスポーツに足りないもの
第３章 ノドが渇いてからでは手遅れです
第４章 脳しんとうは申告してください
第５章 選手に呼吸がありません！
第６章 傷口にバンソウコウは貼るな！
第７章 危険なのはスポーツですか？
特別対談 桑田真澄×佐保豊
付録 書式フォーマット（見本）
著者等紹介
佐保豊［サホユタカ］
ＮＰＯ法人スポーツセーフティージャパン代表理事。１９９６年、ネバダ州立大学ラスベガス校卒業後、ＮＨＬアナハイム・マイティーダックスや、サッカーチリ代表チーム、チリのプロサッカーチームのアスレティックトレーナーを歴任。２００１年に帰国後は、名古屋グランパスエイトのトレーナーを経て、現在、日本オリンピック委員会医科学強化スタッフ・アイスホッケー男子日本代表チームヘッドアスレティックトレーナーなどを務める（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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カクテキ
1
訴えているメッセージはもっともだと思うが、部活動のあり方から考え直さないと難しいのだろうな、とも。2009/09/12
奇天
1
昔から指摘されていた問題ではあるが、簡潔で読みやすくまとめられている。ただ「はじめに」で示された死傷者数年間100万人は負傷の程度を省みないあざとい表現に感じられた。2009/08/17
かめかめ
0
体育会系だった私にとっても他人事ではありません。 昔は 「肩を冷すから水泳はやるな！」 「練習中は疲れるから水を飲むな！」 「足腰を鍛えるにはウサギ跳びだ！」 「相手に勝つのは根性あるのみ！」 などと指導者に言われ、素直に従っていたものですが、 今では全く常識が変わって来ています。 しかしながら、指導者の頭の中は自分が過去にされた 指導を、そのまま繰り返していることが多いようです。 脳しんとう、熱中症、心臓しんとう（不整脈）などの 致命的な病気の本態から対処方法が綿密に書かれています。 また「傷にはば2009/03/29
ふじー
0
部活への警告2008/10/28
aki
0
スポーツ現場に係わる人や家族は必読の本。この本にかかれている最低限の知識は知ってほしい。2011/02/20
