山岳捜査

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山岳捜査

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  • サイズ 46判/ページ数 384p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093865685
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

容疑者だって死なせない。信州刑事、誕生。

「山はおれたちが護らなければならない聖域だ」
長野県警山岳遭難救助隊に所属する桑崎祐二は、鹿島槍北壁からの下山途中、谷あいに倒れている人物を発見する。すでに死亡していたその女性の首には、索条痕と吉川線があり、他殺死体だと認められた。しかし桑崎らをヘリコプターに収容する直前、雪崩が発生し、死体は飲み込まれてしまう。
桑崎は、死体を発見する前日、同じ場所で不審な三人組を目撃していた。さらに、三月の気温の上がる時期にも関わらず、死体は完全凍結していた。三人組と女性との関係は? なぜ死体は凍ったまま発見されたのか。
吹雪の北アルプスでの壮絶な捜索行。その果てに明かされた真実とは──。
山岳小説と警察小説の面白さを融合した著者新境地のミステリー!

内容説明

長野県警山岳遭難救助隊に所属する桑崎祐二は、鹿島槍北壁からの下山途中、谷あいに倒れている人物を発見する。すでに死亡していたその女性の首には、索条痕と吉川線があり、他殺死体だと認められた。しかし桑崎らをヘリコプターに収容する直前、雪崩が発生し、死体は飲み込まれてしまう。桑崎は、死体を発見する前日、同じ場所で不審な三人組を目撃していた。さらに三月の気温の上がる時期にもかかわらず、死体は完全凍結していた。三人組と女性との関係は?なぜ死体は凍ったまま発見されたのか。吹雪の北アルプスでの壮絶な捜索行。その果てに明かされた真実とは―。

著者等紹介

笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年千葉県生まれ。立教大学卒業。出版社勤務を経て、フリーライターとして活躍。2001年『時の渚』で第十八回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『太平洋の薔薇』で第六回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みかん🍊

103
長野県警山岳遭難救助隊の桑崎はプライベートの雪山登山で凍結した他殺死体を見つけてしまうが雪崩により見失ってしまう、後日救助要請のあった犯人らしき怪しい三人組を救助に向かうも死んでしまう、死体は誰なのか本来の救助活動と共に殺人捜査にも加わる、過酷な冬山救助にハラハラドキドキさせられつつの警察ミステリー、K-9シリーズで山岳救助隊の活躍は読んでいたが、雪山と言う事で読んでいて寒くなってきた、鹿島槍は昔スキーに行った事もあり、登山はしないが松本や八方にもなじみがあり面白かった。2020/02/18

タイ子

92
長野県警山岳遭難救助隊の桑崎と同僚が休暇で雪山登山中、完全凍結した他殺体を発見。だが、収容前に雪崩が起き死体が行方不明に。同じ場所で目撃した不審な3人組から救助要請が入ってくるも、2人は死亡、1人重体。初めは県警捜査一課のやる気のない刑事が、桑崎の鮮やかな遭難救助に瞠目し徐々に協力し始める過程が面白い。捜査線上に浮かぶ一人の男の存在に警察の上層部は捜査の二の足を踏む体たらく。後半の遭難救助のプロたちが命を賭けて挑む荒れ狂う雪の山岳登山はリアル感満載。全てが繋がる事件の父娘が悲しい。シリーズ化されそう。2020/05/19

yukision

87
北アルプス山中で身元不明の遺体が見つかったことから,山岳救助隊と県警捜査一課が協力して捜査に乗り出す。都合よく手がかりが見つかっていく点や結末にはちょっと物足りなさは感じたものの,ミステリーとしてではなく山岳小説として読めばそれなりに臨場感があり楽しめた。八甲田山遭難の本を読んだ後だったので,装備や通信の発達,救助体制の確立で雪山が随分身近なものになったことが一層感じられた。それでも危険なことには変わりなく,そこで働く山岳救助隊の人たちを心から尊敬します。2021/11/10

ゆみねこ

80
鹿島槍ヶ岳北壁で凍結した女性の他殺体が発見され、収容する直前に雪崩に飲み込まれる。同じ場所で目撃された不審な3人組み、命がけで遭難者たちを救助に向かう山岳遭難救助隊。殺人事件を捜査する刑事たちと救助隊。過酷な山のシーンは流石の迫力ある筆致でしたが、殺人犯たちはあまりにも雑でお粗末という印象。2020/02/02

goro@80.7

64
鹿島槍ヶ岳カクネ里で雪崩に消えた遺体を巡って事件は始まる。長野県警山岳遭難救助隊桑崎は他殺死体だったと訴えるが捜索するも一部しか発見できなかった。重い腰を上げた捜査一課富坂も地元有力者の疑惑が高まるにつれ解明に向けて力を入れる。ラストは低気圧で荒れる鹿島槍ヶ岳を舞台に必死の救助活動が白眉。たとえ誰であろうと救助を求められたら助けに向かう救助隊魂の熱さと父の熱さにやられました。これはシリーズ化できる人物造形だけに笹本氏の逝去が惜しまれる。鹿島槍ヶ岳から五竜岳、行きたいお山が増えました。2022/05/24

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