白磁海岸

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白磁海岸

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093864831
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

和裁士の堀田雅代は、名前を偽って京都から金沢・大野町にあるモロミ館に移り住んだ。大学生だった一人息子が金沢港の埠頭から海に落ちて死んだ。事故死でも自殺でもないはずの死の真相を突き止めるためだった。

内容説明

大学生だった息子の16年前の不可解な死の謎を追う母、息子の親友だった夫婦、不倫の恋に溺れる20歳の女性、そして、謎の朝鮮白磁を発見した若き大学講師と陶芸界の黒幕の老人。古都金沢を舞台に、大学生の謎の死と白磁の正体をめぐって驚くべき物語が展開する。恋愛小説とミステリが融合する、傑作エンタテインメント長篇。

著者等紹介

高樹のぶ子[タカギノブコ]
1946年山口県生まれ。84年「光抱く友よ」で芥川賞、94年『蔦燃』で島清恋愛文学賞、95年『水脈』で女流文学賞、99年『透光の樹』で谷崎潤一郎賞、2006年『HOKKAI』で芸術選奨文部科学大臣賞、10年「トモスイ」で川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

73
【2021年色に繋がる本読書会】【月イチテーマ イロ】16年前に亡くなった息子堀圭介の復讐を目論む母親。金沢芸術大学講師薄井宏之がロッカーの奥から見つけ出した埃まみれの包の中の皿。二つの全く関係なさそうな出来事が、過去に葬られた悪事を明らかにしていく。海を隔てた先にある北朝鮮の闇と日本の闇が、北陸の海岸線で交錯する。2021/03/27

ゆみねこ

71
読メ登録後、初・高樹のぶ子さん。16年前謎の自殺をした一人息子・圭介。彼の死に関わっていた夫婦への復讐と死の真相を探る母。朝鮮半島由来の白磁の皿や陶芸界の大物…。うーん、何だかもやっとした読後感でした。2018/02/21

Kei

42
最初、青春時代に、一人の女性を挟んでの二人の男、と、いつもの著者パターンか?とおもいきや。ミステリーのような、また、グローバルな展開にもなり、母親の復讐から社会的問題になり、と。少しとっちらかった印象です。皆さんが指摘するような矛盾もありますが、そこを越えて、美しい皿と能登の海が思い浮かびます。題名がよいですね。2018/03/07

星落秋風五丈原

27
久しぶりに読んだからなのか濃厚なセックスシーンは影をひそめ復讐譚になっていた。でも何だか中途半端な印象を持ちました。2017/12/19

hiromura

18
久しぶりの高樹のぶ子さん。亡くなった息子の真実を探す母がどうなっていくのか、気になってどんどん読んでいったが、ラストは物足りなかった。2018/01/20

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