末ながく、お幸せに

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093864763
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ある式場で、九江泰樹と瀬戸田萌恵の披露宴が開かれていた。出席者は、様々な思いを胸に言祝ぎを花嫁に贈る。その中には、萌恵の実の母と育ての母も含まれていた。生きることの喜びと悲しみを描く結婚式の物語。

内容説明

相手に幸せにしてもらうのではなく、相手を幸せにするのではなく、自分の幸せを自分で作り上げる。それができる者同士が結び合うこと。それが結婚というものだろう。私たち、本物の夫婦になれるかな?もらい泣き必至の結婚式小説!

著者等紹介

あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。青山学院大学文学部卒業。小学校講師を経て、91年『ほたる館物語』でデビュー。97年『バッテリー』で第三十五回野間児童文芸賞、99年『バッテリー2』で第三十九回日本児童文学者協会賞を受賞。2005年『バッテリー』全六巻で第五十四回小学館児童出版文化賞を受賞。11年『たまゆら』で第十八回島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

158
結婚式披露宴への招待客の多くが脛に瑕もつ身なのであった。2018/03/12

いつでも母さん

145
私はあなたを育て上げたのと押し付けたつもりはなかった。なのに・・あさのあつこが巧い。対になったが故の至福と困難かぁ・・結婚が全てとは思わない私だが、こんなそれぞれの思いに胸が熱くなる。「ええぃ、ちくしょうめ、幸せになりやがれ~」って、正直なところだった。どんな複雑な事情があったって、誰もが自分の人生では主人公なんだよ。娘・萌恵と母・良美、間違いなく母と娘だ。これからは女同士として新たな関わり方がスタートなんだね。ぐすっ。なんだか幸せな涙が伝わって来るよ。はぁ、あさのあつこにやられました。2017/09/20

ゆみねこ

145
とある結婚披露宴に列席した、友人・元上司・親族たち。主役の二人を周りの人々が語る。新婦は産みの母と育ての母を持ち、新郎はかつて荒れていた。「対になることの至福と困難」、人生には様々な出来事もある。若い二人の前途を私も末席で共に祝わせていただいたような気分になりました。新婦・萌恵の手紙で、涙腺が崩壊しました。お薦め本です。2017/09/13

あすなろ

127
結婚式に出席した者達は、言祝ぐなかで自らの人生を新郎新婦との接点を元に振り返る時を持つ。そんな作品。掌編で構成された中編小説であるが、いい時を僕も持てました。こういう時を、いわゆる人生の走馬灯を見れる時持てるのは、やはり冠婚葬祭の時だと思うのである。2017/10/24

yanae

120
あさのさんの本は久しぶり♥️すごくよかったです。萌恵という女性の結婚式の出席者や関係者のスピーチや心の声。一見幸せそうな萌恵にも壮絶な出来事が。それが徐々に浮き彫りになります。前半はひたすらに外から見た萌恵がいかに素敵な女性かが語られていく。読んでいて涙しました。後半は家族から見た萌恵の影の部分が。ギャップに少し驚くけど、これがリアルだと思う。しかもこの境遇だし。この結婚で母親ともまた新しく向き合えたらいいな。2018/03/17

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