剛心

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  • サイズ 46判/ページ数 448p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087717594
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

日本近代建築の雄、妻木頼黄(よりなか)。
幼くして幕臣の父を疫病で亡くし、維新後に天涯孤独の身となり、17歳で単身渡米。
のちにコーネル大学で学んだ異才は、帰国後にその力量を買われ、井上馨の「官庁集中計画」に参加。
以来、官吏として圧倒的な才能と情熱で走り続ける妻木の胸には常に、幼い日に目にした、美しい江戸の町並みへの愛情があふれていた。
闇雲に欧化するのではなく、西欧の技術を用いた江戸の再興を。
そう心に誓う妻木は、大審院、広島臨時仮議院、日本勧業銀行、日本橋の装飾意匠をはじめ、数多くの国の礎となる建築に挑み続ける。
やがて、数々の批判や難局を乗り越え、この国の未来を討議する場、国会議事堂の建設へと心血を注ぎこんでいくが……。
外務大臣・井上馨、大工の鎗田作造、助手を務めた建築家の武田五一、妻のミナをはじめ、彼と交わった人々の眼差しから多面的に描き出す、妻木頼黄という孤高の存在。
その強く折れない矜持と信念が胸を熱くする渾身作、誕生!

【プロフィール】
木内 昇 きうち・のぼり
一九六七年生まれ。東京都出身。出版社勤務を経て、二〇〇四年、『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。二〇〇九年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞を受賞。二〇一一年、『漂砂のうたう』で直木賞を受賞。二〇一四年、『櫛挽道守』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞を受賞。『茗荷谷の猫』『笑い三年、泣き三月。』『ある男』『よこまち余話』『光炎の人(上・下)』『球道恋々』『化物蝋燭』『万波を翔る』『火影に咲く』『占』など著書多数。

内容説明

天涯孤独の身で17歳にして単身渡米。帰国後、その力量を買われ、井上馨の官庁集中計画に参加。御一新前の美しい町並みを愛し続けた妻木は欧化一辺倒の都市計画に反発、西欧の新しい技術に学んだ“江戸の再興”を心に誓う。いくつもの難局を乗り越え、国の未来を議論する場としての国会議事堂の建設へと心血を注ぎこんでいく―「いい街にするよ、必ず」。東京を、日本をどう建て直すのか。明治の建築家、妻木頼黄の闘い。

著者等紹介

木内昇[キウチノボリ]
1967年生まれ。東京都出身。出版社勤務を経て、2004年、『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。2009年、早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞を受賞。2011年、『漂砂のうたう』で直木賞を受賞。2014年、『櫛挽道守』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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starbro

256
木内 昇は、新作中心に読んでいる作家です。辰野 金吾は知っていましたが、明治の三大建築家の一人 妻木 頼黄(よりなか)の存在を本書で初めて知りました。明治の近代建築ラッシュの時代を駆け抜けた主人公の清々しさを感じました。国会議事堂を造れなかったのは、無念だったでしょうね。霞が関周辺の建物や日本橋には、仕事で接点があるので親近感が湧きました。 https://www.bungei.shueisha.co.jp/interview/goushin/2021/12/22

いつでも母さん

186
妻木頼黄という建築家が居たという事実。「国政を論じるこの国の要となる建物」の建築を目指すも志半ばで病によりその職を辞する時、「皆さんが私の財産であり誇りです」と一礼する姿に胸が痛い。妻木氏が託した人々により長い年月を要し完成した国会議事堂。彼岸からどう見ているだろう。そして担った日本橋の装飾・麒麟と獅子は今もそこに住む人々を守ってくれている。そんな佇まいだ。一心にブレずに生きた妻木氏に重ねてしまう。年の初めに良い作品を読んだ。木内さん天晴れ。2022/01/09

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

162
幕藩体制の終焉により新たに動き始めた明治時代。日本の黎明期とも言える時期に建築家として東京のそして日本の町作りの未来を見据えた男たちの物語。新しい欧米の様式を取り入れながらも、日本の文化に適応した物作りを一からやりあげていくお仕事小説だけど、いつの時代も困難を乗り越えて何かを作り上げていく様には熱いものを感じちゃいますな。2022/05/12

trazom

159
明治の建築三大巨匠でありながら、日銀・東京駅の辰野金吾、旧東宮御所の片山東熊と較べて、妻木頼黄の影は薄い。作者は、建築家としての妻木頼黄のあり方を、辰野金吾との対比を通じて炙り出す。昨今、忖度・要領・部内政治力・承認欲求などの処世術が言われるが、妻木の生き方は、それと正反対。自らの理念を貫き、上に媚びず、若い人たちを温かく鍛える。何より、汗して働く職人たちへの尊敬を失わないのがいい。作者は、この建築家を通して、現代人が見失っているものを伝えようとしたのだろうか。妻木頼黄の人間性が心に響くいい小説だと思う。2022/01/13

KAZOO

150
木内さんの最新のドキュメンタリーフィクションです。わたしはこの方と原田マハさん、朝井まかてさんは実在の人物を小説化したら最高の作家さんだと思っています。この作品では妻木という大蔵省に属していた建築家で当時高名であった辰野などと競合しながら様々な建築物を造成していきます。あまり西洋かぶれをしない街づくりをしたいというのが主人公の気持ちで、日本橋や日本勧業銀行の建物を設計し弟子たちが国会議事堂を作り上げました。楽しめました。2022/01/25

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