終の盟約

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終の盟約

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  • サイズ 46判/ページ数 432p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784087716955
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

認知症になった親が
死を望んでいたら
あなたはどうしますか。

認知症の父の突然死。医師同士による、ある密約。
医師の兄と、弁護士の弟は、真相にたどり着けるのか。
楡周平史上、最大の問題作。
次に挑むテーマは“安楽死"


ある晩、内科医の輝彦は、妻・慶子の絶叫で跳ね起きた。父の久が慶子の入浴を覗いていたというのだ。久の部屋へ行くと、妻に似た裸婦と男女の性交が描かれたカンバスで埋め尽くされていた。久が認知症だと確信した輝彦は、久が残した事前指示書「認知症になったら専門の病院に入院させる。延命治療の類も一切拒否する」に従い、父の旧友が経営する病院に入院させることに。弁護士をしている弟の真也にも、事前指示書の存在を伝えた。父の長い介護生活を覚悟した輝彦だったが、ほどなくして久は突然死する。死因は心不全。しかし、あまりに急な久の死に、疑惑を抱く者もいて――。

【著者略歴】
楡周平(にれ・しゅうへい)
1957年、岩手県生まれ。米国系企業在職中の96年に書いた『Cの福音』がベストセラーとなり、翌年より作家業に専念する。ハードボイルド、ミステリーから時事問題を反映させた経済小説まで幅広く手がける。著書に「朝倉恭介」シリーズ、「有川崇」シリーズ、『再生巨流』『プラチナタウン』『修羅の宴』『レイク・クローバー』『象の墓場』『スリーパー』『ミッション建国』『砂の王宮』『ぷろぼの』『サリエルの命題』『鉄の楽園』等多数。

内容説明

認知症の父の突然死。ある晩、内科医の輝彦は、妻・慶子の絶叫で跳ね起きた。父の久が慶子の入浴を覗いていたというのだ。久の部屋へ行くと、妻に似た裸婦と男女の性交が描かれたカンバスで埋め尽くされていた。久が認知症だと確信した輝彦は、久が残した事前指示書「認知症になったら専門の病院に入院させる。延命治療の類も一切拒否する」に従い、久の旧友が経営する病院に入院させることに。弁護士をしている弟の真也にも、事前指示書の存在を伝えた。父の長い介護生活を覚悟した輝彦だったが、ほどなくして久は突然死する。死因は心不全。しかし、あまりに急な久の死に、疑惑を抱く者もいて―。医師の兄と、弁護士の弟は、真相にたどり着けるのか。

著者等紹介

楡周平[ニレシュウヘイ]
1957年、岩手県生まれ。米国系企業在職中の96年に書いた『Cの福音』がベストセラーとなり、翌年より作家業に専念する。ハードボイルド、ミステリーから時事問題を反映させた経済小説まで幅広く手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

245
楡 周平は、永年に渡って新作をコンスタントに読んでいる作家です。介護、安楽(尊厳)死等、身につまされる思い、読んでいて辛くなりました。まだ私は両親の介護は経験していませんが、かなりリアルで色々と考えさせられます。個人的には、安楽(尊厳)死法制を支持します。2020/03/19

いつでも母さん

201
本の厚さの割にずんずん読み進められたのは、認知症・介護・相続・・何より安楽死の問題があるからだろうか。もはや他人事ではないのだ。夫の親、自分の親、いずれ自分もと思うと切実だ。『介護する側、される側のどちらに立つかで、思いは違うー。』そこなんですと声を大にしたい私がいる。潤沢な資金のある人間はどれほどいるだろう。終りの見えない日々をどう送る?次男の嫁・昭恵の言動に共感はできないが、気持ちは多少理解できるのが辛い。輝彦兄弟の盟約は分かった。その時、妻はどうだろう?2020/03/21

utinopoti27

183
医師だった父が認知症に。徐々に近づく「精神の死」を前に、介護する者とされる者、家族を愛すれば愛するほど、互いの思いは乖離してゆく・・。これは、医師同士で交わされたある密約を巡り、尊厳死にまつわる家族それぞれの苦悩や葛藤を浮き彫りにする社会派ドラマだ。そして多額の遺産を前に、医師の義兄家族を妬み、カネに執着する弟の妻。家族を守るためには綺麗事など言っていられないのもまた正論だろうか。人間らしく生きそして死ぬということを、現代医療が抱える矛盾にミステリ的要素を絡め、多角的な視点で描く、著者渾身の力作。2021/10/14

よつば🍀

133
内科医の藤枝輝彦の父・久が認知症を発症する。以前からしたためていた事前指示書に従い、自宅介護はせず旧友の病院に入院した久だったが程なく突然死してしまう。心不全との死因に疑問を抱く医師の兄と弁護士の弟。その裏に隠されていたのは医師だけが実行可能な『終の盟約』の存在だった。これは身近な問題だけあって考えさせられる。介護する側、される側の気持ちの乖離、経済的な負担、人間の最後の在り方。安楽死が認められていない日本だが本作を読むと、かなり気持ちが揺さぶられる。自分だったらどうするか、どうしたいかを問いながら読了。2020/02/27

モルク

118
安楽死尊厳死がテーマ。裕福な開業医一家。引退していた父の認知症が判明し、急速に進行。父は延命治療はしない、認知症発症の際は直ぐに施設へ等の事前指示書を残していたが、それとは別に信頼する医師仲間とある盟約を交わしていた。その結果…。延命治療や認知症等出口の見えない介護、看る方も大変であるが、苦しく辛いことをただ1日でも長く生きるために施される側も大変。作中で、看る側の自己満足のための治療でもある云々の部分があるが、不謹慎であるが確かにそういう面も否めない。親族やまわりの目もあるし…。→2020/08/23

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