集英社新書
「不育症」をあきらめない

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 169p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087204032
  • NDC分類 495.6
  • Cコード C0247

内容説明

妊娠はできるのに流産や死産を繰り返して、望む赤ちゃんを胸に抱けない―。でも自然淘汰とあきらめないでください。これは総称して「不育症」という病気で、原因は女性側だけでなく男性側にある場合もあるのです。自然流産は年間約三〇万件にのぼりますが、不育症を適切に治療すれば、年間五万三千人の赤ちゃんを流産から救うことも夢ではありません。晩婚晩産の現代の少子化対策の盲点である不育症を、専門医が永年の経験と最新の医学情報をもとに解明します。

目次

第1章 「不育症」を知っていますか?
第2章 不育症とは
第3章 妊娠成立と維持のメカニズム
第4章 不育症の原因
第5章 具体例と検査法・治療法
第6章 不育症に打ち克つために
第7章 社会の中の不育症
第8章 よく聞かれる質問にお答えします

著者等紹介

牧野恒久[マキノツネヒサ]
1939年東京生まれ。医学博士。東海大学医学部非常勤教授。御殿場市の(社)有隣厚生会東部病院院長。専門は生殖内分泌学、生殖免疫学、不妊症、不育症。64年慶応大学医学部卒業。米国ハーバード留学、同大講師、慶応大学医学部講師を経て東海大学医学部専門診療学系産婦人科学教授、診療部長を歴任。米国産婦人科学会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アセロラ

6
2007年発行です。年間で、体外受精児が1万8000人、それに対して不育症を乗り越えたら誕生する子は5〜6万人との著者の計算。初期検査はクリニックや内容にもよるが、約20万円。不妊症は助成金制度があるが(充分ではないと私は感じてるが)、不育症にはないようです。不妊も不育も、気になったらすぐに受診するべきです。流産を繰り返すと不安や抑うつが強くなり、極端な例では「乳母車を見てもジェラシーを感じる」とありました。それって極端な例ですか?不育や不妊の人の多くはそうだと思ってましたが。もちろん私は割り切ってます。2019/08/16

しょうこ

4
仕事がらみ、著者ご本人からの勧めで。入門書であり、問題提起の書である。けっして難しくはない。専門用語も出てくるが、肝心なのは想いを受けとめること。2017/04/25

Naoya Tomihisa

2
☆☆不妊症じゃなく不育症のお勉強。子供ができないもの大変だが、できたあとに希望を失うのもまた大変。2015/02/13

kiku33

1
病気を知るには正しい情報が必要。病気や出産は自分の事でも知らないことが多く不安になったりします。本書は、不育症という知名度の低い病気をわかりやすく社会状況と俯瞰しながら説明しています。各症状の説明も正常な妊娠との違いという対比で説明されており、正常妊娠についての理解も深まりました。不育症のQAも知識の少ない私には参考になりました。入門書としてもよいと思いますが、何より牧野先生の産科医としての志しにも感銘を受けました。健康な赤ちゃんを1人でも多く、志のある先生と出逢い、手に抱く事を祈っています。2011/12/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19060
  • ご注意事項