出版社内容情報
たったひとつの、恋の奇跡に涙! “生きて、笑っていて欲しかった……"
儚く切ないラブストリー
まだ雪の残る3月末、上京して華々しく活躍する悠(はるか)が、突然目の前に現れた。もう長く会っておらず、ずっと遠くから応援していたものの疎遠になっていた幼馴染だ。
そして再会の直後、悠は深月(みづき)を助けるために命を落としてしまう……。
受け入れがたい現実に、深い悲しみの中で目を覚ました深月は3月1日の朝を再び迎えるのだった。しかし、どんなに時間が巻き戻っても、春を待たずに悠は幾度となく死ぬ――。
彼の葬式に参列したのは、十三回目になる。その死に顔を見るのは、今日が初めてではなかった。それは永遠に来ない、春のこと。
あなたを喪う3月がまたやってくる――
内容説明
まだ雪の残る3月末、上京しモデルや俳優として華々しく活躍する悠が、突然目の前に現れた。疎遠になっていた幼馴染だ。そして再会の直後、深月を助けるため悠は命を落としてしまう。受け入れがたい現実に、深い悲しみの中で目を覚ました深月は3月1日の朝を再び迎える―。しかし、どんなに時が巻き戻っても、春を待たずに幾度となく悠は死んでしまい…。
著者等紹介
東堂燦[トウドウサン]
新潟県出身。『薔薇に雨』で、2013年度ノベル大賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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よっち
28
まだ雪の残る3月末に突然目の前に現れた上京して華々しく活躍しているはずの悠。疎遠になっていた幼馴染に再会した直後、悠は深月を助けるために命を落としてしまうミステリ。受け入れがたい現実に深い悲しみの中で目を覚ました深月が再び迎える3月1日の朝。しかしどんなに時間が巻き戻っても、春を待たずに幾度となく死んでしまう悠に打ちのめされ囚われる深月と、彼女が知らないもうひとつの物語があって、そこで明らかになってゆく意外な事実にも驚かされましたけど、二人だからこそ乗り越えられたその結末にはぐっと来るものがありましたね。2022/04/18
栗山いなり
4
幼馴染の死がきっかけでループに囚われた深月がループから抜け出すべく幼馴染を助けようとする物語。SF要素もあるけれど恋愛劇としての部分を強く感じる作品だった2022/04/09
いもこ
4
「ずっと見ていて」という呪いめいた約束を軸に、拗らせ気味の情念と幼いままの無垢な慕情の両方を抱えて再会する、幼馴染男女の恋愛譚&愛する人の死から始まるループもの。芸能人として都会で活躍する悠と、彼の活躍を(半ば意地の如く)故郷に留まり追い続ける深月。律儀に約束を守り見返りも求めず給料の大半(!)を使って悠を追う深月も重め(褒めてる)なのですが、悠が深月に向ける想いはそれを超えて重い(褒めてる)。だからこそ、最後に春に歩み出す二人がより軽やかにみえるのかな。個人的に作中の舞台「ウロボロス」が好きです。2022/03/20
sakura kobari
0
とても面白かったです2022/04/06