集英社オレンジ文庫 マイ・ゴーストメンター―新卒３ヶ月目の奇跡

遊川 ユウ【著】

集英社（2022/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 280p／高さ 15cm
• 商品コード 9784086804325
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

まだ6月なのに「仕事辞めたい」と思った――
新卒3ヶ月目の壁を乗り越える……!
幽霊メンターと、新米・大学事務の切なくも優しい、奇跡のお仕事ドラマ!

医科大に入職した灯子(ともこ)は、間近で学生に関わることのできる念願の学務課に配属された。しかし失敗続きで自信喪失、先輩たちともコミュニケーション不足。プレッシャーから、早くも退職が頭をよぎる毎日を送っていた。
そんなある日――偶然見つけた謎の神社アプリを介し、事故死した幽霊の紅葉(くれは)さんと繋がっ!? 本当の名前や生前の記憶を失ってしまっているものの、有能な彼のアドバイスで灯子は急成長、やがて自分を取り戻していく――。

仕事がしんどかった、あの頃……。それでも働く、すべての人へ。

第一章
#新卒3カ月目……あなたの代わりに働きましょうか?
第二章
#新卒4カ月目……社会人(おとな)になるということ
第三章
#新卒5カ月目……「ありがとう」と「こちらこそ」
第四章
#新卒半年目……上司と部下はすれ違うもの
最終章
#新卒8カ月目～……紅葉舞う、二年目の春

内容説明

医科大に入職した灯子は、間近で学生に関わる念願の学務課に配属された。しかし失敗続きで自信喪失、プレッシャーから退職も頭をよぎる…そんな新卒３ヶ月目のある日、偶然見つけた謎の神社アプリを介し、事故死した幽霊の紅葉さんと繋がって！？有能な彼のアドバイスで灯子は急成長、やがて自分を取り戻していき…。切なくも優しい奇跡のお仕事ドラマ！

著者等紹介

遊川ユウ［ユカワユウ］
大阪府出身。『ダンシング・プリズナー』で２０２０年度ノベル大賞準大賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[よっち]

医科大の事務員に入職し、まだ6月なのに「仕事辞めたい」と思った灯子。偶然見つけた謎の神社アプリを介し、事故死した幽霊の紅葉と繋がり、その助言で自分を取り戻してゆくお仕事小説。念願の学務課に配属されたものの失敗続きで自信喪失、先輩たちともコミュニケーションが足りず、プレッシャーから退職が頭をよぎる毎日を送っていた灯子。有能な紅葉のアドバイスをきっかけに仕事のやり方を覚えて、今まで見えていなかった周囲のことにも見えてくる展開で、明らかになる紅葉の正体、不思議な縁で繋がってゆく優しい結末はなかなか良かったです。

2022/03/06

[ひぬ]

医科大で念願の学務課に配属された主人公・灯子。失敗続き故に新卒3ヶ月にして早々に退職が頭をよぎる彼女ですが、ある日見つけた謎の神社アプリで幽霊と「繋がり」、彼のアドバイスのもと、成長していきます。思ったより早く時が進んでいきましたが、後半に進むにつれて彼女の成長が実感しやすかったです。最後の展開は予想できていましたが、寂しさが少し漂う中、綺麗なラストだったと思います。

2022/04/10

[お涼]

医科大の学務課に入職した灯子。念願だった部署だったけど、あまりの大変さに神社アプリで【私の代わりに働いてくれる人が現れますように】と願うまでになってしまう。希望職種なだけに思ってたのと違うってなるよね。共感しかない。

2022/04/17

[半熟タマゴ]

念願の職に就けた新卒の灯子。しかし、上司からの圧や失敗の連続で自信をなくし仕事を辞めたいと思いながら働く日々。そんな中で偶然知った謎のアプリで繋がった幽霊の紅葉との出会いで自分を取り戻し変わっていく成長を描いていた物語。それぞれの願いで結び付いた灯子と紅葉の絆に前向きな気持ちになれるラストでした。仕事で嫌なことがあって落ち込んでいる人にこそ読んでもらいたい元気が出る1冊。

2022/06/29

[decomo]

ほっこりするお話ではありました。何となく物足りない様な気もしたけど。

2022/05/31