マイスモールランド

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マイスモールランド

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  • サイズ B6判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065276174
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



川和田 恵真[カワワダ エマ]
著・文・その他

内容説明

幼いころから日本で育ち、埼玉の高校に通うクルド人の少女サーリャは、バイト先で東京の高校生・聡太と出会う。県境を流れる荒川の岸辺で、少しずつ心を通わせていく二人。しかしある日突然、在留資格を失ったサーリャの家族は、就労を禁じられ、自由に移動することもできなくなる…。現代社会の不条理を、居場所を求めて闘う少女の視点で描き、世界に注目された初監督映画を小説化!

著者等紹介

川和田恵真[カワワダエマ]
1991年生まれ。2014年に「分福」に所属し、是枝裕和監督の作品等で監督助手を務める。2018年の第23回釜山国際映画祭「ASIAN PROJECT MARKET(APM)」でアルテ国際賞(ARTE International Prize)を受賞。2022年、劇場長編映画デビュー作『マイスモールランド』が世界三大映画祭のひとつである第72回ベルリン国際映画祭のジェネレーション部門に正式招待され、アムネスティ国際映画賞特別表彰を授与される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

111
読み続けるのがつらくなる。幼い頃日本に連れられ育ったクルド人の少女サーリャ。難民申請を12年間続けるも、17歳の時不認定とされ、在留カードは失効した。国がないクルド人はトルコへ帰れば強制収容される。仮放免の間も生きるために働く。しかし入管から不法労働で父親は収容される。彼女はクルド人社会には背を向け、一方で日本の社会からは拒絶される。バイト先で知り合った聡太くんとの関係も終わり、大学への道も閉ざされる。私を見ている人は、今、誰もいない。「あなたと私たちの未来に光が有りますように」映画もNHKも観ようと思う2022/06/26

佐島楓

76
同名の映画を監督自らノベライズしたもの。クルド人の少女の眼から語られる、日本での生活。夢も恋も勉強もと、日本人なら普通に追えるはずのことが突然すべて禁じられてしまったら、どうすればいいのだろう。移動する権利まで奪われるなんてことが、他人に決められていいものなのか。瑞々しい文体で書かれているので、余計に身近なものとして考えさせられる。喋っていることばが同じでも、見た目が外国人で、日本生まれでないというだけで、差別と疎外の対象となる現実。映画は観ていないが、メッセージはじゅうぶん伝わってきた。2022/06/02

なゆ

73
日本のクルド難民を取り上げた話と聞いて気になってたが、既に映画化されていたとは。トルコでの迫害を逃れ、幼いころに日本に連れてこられたサーリャは今は女子高生。トルコ語はわかるがクルド語はわからないし、友だちの間ではドイツ人だということにしているうえに、不安定な在留資格。そしてささやかな平穏はあっけなく奪われる。仮放免という身分の意味がわからない。働くことも認めずどうやって生きろというのだろう。サーリャたち三兄弟の故郷はもう、ここ川口なのに。力強く自転車をこぐサーリャは、誰の目にも見えていないのだろうか。2022/08/01

ルピナスさん

71
一昨日、本書の作者の川和田恵真氏監督による映画を鑑賞し、その後、監督と出演したサヘル・ローズさんと3人の多様なバックグラウンドを持つ若者達によるトークショーを聴くことができた。自由を求めて民族のために立ち上がった結果、家族の安全を守るために国外に逃れるしかなかったお父さん。新しい言語・全く違う文化、様々な壁が立ちはだかる中、クルド人である誇りを胸に日本で生活するも、長い期間をかけた難民認定申請は却下。就労も県外に出ることも進学も叶わない立場になってしまう。多様性という言葉がこれ程に虚しく響く難民認定の現状2022/08/22

konoha

62
監督による映画のノベライズ。故郷を逃れ日本で暮らすクルド人の少女、サーリャの日々。友人や好きな人と過ごす姿が等身大でかわいい。クルド人であることを隠し嘘をつく苦しみ、新しい世界と出会う喜びには共感できる。結婚式で赤く染まった手、家族で音を立てて食べるラーメン。映画のような場面が印象的。父親が入管施設に収容されてからは抗いようのない状況で人並みの幸せを願う気持ちに泣けてきた。飾らない聡太との時間が救いで切ない。埼玉と東京の間に「国境」があるなんて。青春と自己の切実さが伝わってきた。読めて良かった。2022/08/26

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