出版社内容情報
高校一年生の水無月六花は、最愛の父が死の間際に残したひと言によって生きる理由を見失う。
だが十六歳の誕生日、本家当主と名乗る青年が現れ、“許嫁”の六花を迎えに来たと告げた。
「僕はこんな血の因縁でがんじがらめの婚姻であっても、恋はできると思っています」。
彼の言葉に六花はかすかな希望を見出すーー。
天女の末裔・水無月家。特殊な一族の宿命を背負い、二人は本当の恋を始める。
内容説明
水無月六花は、最愛の父が死に際に残したひと言に生きる理由を見失う。だが十六歳の誕生日、本家当主と名乗る青年が現れると、“許嫁”の六花を迎えに来たと告げた。「僕はこんな、血の因縁でがんじがらめの婚姻であっても、恋はできると思っています」。彼の言葉に、六花はかすかな希望を見出す―。天女の末裔・水無月家。特殊な一族の宿命を背負い、二人は本当の恋を始める。
著者等紹介
友麻碧[ユウマミドリ]
福岡県出身。2015年から開始した「かくりよの宿飯」シリーズが大ヒットとなり、コミカライズ、TVアニメ化、舞台化など広く展開される(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
71
羽衣伝説+竹取物語をベースにしたファンタジー。母親に虐待されて父親と暮らしていたのに父が死んで居場所がなくなった水無月六花(16)のもとに水無月本家当主の文也(18)が許嫁として登場する。京都嵐山の広大な御屋敷に住むことになった六花が水無月本家で役割を探したり文也への恋を自覚したりしながら暮らしていたらいきなり母親が双子の姉・六美を連れて登場し…母親の毒吐きっぷり凄いけれど、六美のねっちりした雰囲気も不気味だ。2022/11/22
佐島楓
67
展開が速く、導入部から惹きつけられる。なぜ六花は簡単に自分の「運命」を受け入れられるのかという点も、納得のいく理由が説明されていて、ライトノベルとして面白かった。孤独なものたちの邂逅はどのような方向に向かうのだろう。楽しみなシリーズがまた増えた。2022/04/06
はつばあば
44
クレハさんの「鬼の花嫁」と同じような物語。「羽衣」「かぐや姫」を絡めて書かれてあり「鬼の花嫁」が良かった人には是非(#^^#)。父と母は愛し愛され結婚、双子の姉妹として育つが・・母の虐待に気付いた父親。その後は父と二人で暮らす六花。その父親が亡くなり絶望の淵にいる四十九日。許嫁と称する若者が・・。友麻さんの最新シリーズらしいですが・・続編に至ってもらえるのでしょうか・・期待していますので是非!2022/07/12
はなりん
41
月から舞い降りた天女の末裔の水無月家。当主の長子の六花と現当主の文也の許嫁から始まる恋物語の序章。水無月家の背景と二人の背負うもの、家族が背負うもの、重そう…。だけど、二人と、弟の葉、妹の卯美が暖かい家族でほっこりするので、楽しみ。次巻から事件が本格化しそうだけど…。2022/06/18
よっち
38
最愛の父が死の間際に残したひと言によって、生きる理由を見失った高校一年生の水無月六花。彼女の十六歳の誕生日、本家当主と名乗る青年・文也が現れ、許嫁の六花を迎えに来たと告げる物語。文也が語る父の実家で天女の末裔・水無月家を巡る事情。分家との複雑な関係はなかなか不穏ではありますけど、本家には文也の個性的で優しい弟妹もいて、ようやく自分の居場所を得られたと感じられた六花と、クールに見えてわりと抜けているところもあっても、彼女をしっかり守る文也の血の因縁を超えた恋の始まりに期待せずにはいられない新シリーズですね。2022/03/15