出版社内容情報
木内 一裕[キウチ カズヒロ]
著・文・その他
内容説明
小学三年生の娘と二人暮らしの私立探偵・矢能。久しぶりの仕事は「二億円の商品取引」の交渉人。だが、なぜ彼が選ばれたのかは明かされなかった。そして、取引現場で目的不明の殺人が起きる。元ヤクザの探偵×掟破りのミステリー。
著者等紹介
木内一裕[キウチカズヒロ]
1960年、福岡生まれ。2004年、『藁の楯』(’13年映画化)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんたろー
201
矢能シリーズ5作目も、アッと言う間に読める面白さ!!それだけに「もっと厚い長編も読みたーい」となる(笑)。矢能の格好良さが増している気がするし、栞や美容院のお姉さんも可愛くて胸キュン(いい歳して恥ずかしいが)。レギュラー陣がチョイチョイ顔を出すのも嬉しいしハードボイルドの中に散りばめたユーモアも楽しい。ミステリとして標準ではあるが、そんな事は些細に感じてしまうほど魅力に溢れた面々に楽しませて貰った。似て非なるものなのに松田優作さんの名ドラマ『探偵物語』を思い出すのは何故だろう?一日でも早い次巻刊行を期待♬2021/12/19
いつでも母さん
170
シリーズ第5弾!やっぱりこのシリーズが好きだ。ずっと読んでいたい面白さ。美容室のおねえさんと上手く行ってほしいなぁ。木内さんもう少し早目に続編希望したい。2021/11/25
おしゃべりメガネ
168
元ヤクザの探偵「矢能」シリーズの最新刊です。義娘の「栞」もますますしっかりしてきて、二人の距離感もだいぶ自然な感じになってきたかなと。これまでの準レギュラーなキャストもしっかりと登場し、「矢能」さんは相変わらずの鉄壁ハードボイルドスタイルで、読者を魅了してくれます。本作も決して悪い意味ではなく、起きる事件自体は正直たいしたコトではないのですが、その文体の読みやすさから不思議とイッキに読ませてくれます。話の展開はさほど複雑ではなく、シンプルなのでストレスは軽いかなと。美容室のお姉さんの出番が少なく残念。2021/12/19
ツン
119
木内さん、やっぱりおもしろいです。どんどん読めてしまう。本業の話も展開がすごくておもしろいけど、やっぱり栞ちゃんと美容院のお姉さんと一緒に食事するところとかがいいんですよね。。そういうところももっとたくさん読みたいです。2021/12/11
たいぱぱ
102
シオリンの鍋食いてぇ〜!矢能が思わず笑顔になるラザニアも食いてぇ〜!そしてやっぱりこのシリーズは面白れぇ〜!しかしながら既刊の五冊を読んでしまったので、しばらく「はい、工藤ちゃんです」「じゃあ、やっぱ篠木ですね」も聞けないし、美容院のお姉さんのチャーミングな笑顔も見れないと思うと寂しいです。今作はサトウというスマートな悪党のキャラが光ってました。前作の河村もなかなかのキャラでしたし、次作で「あっ!」と驚く再登場でキモの座った悪党オールスター戦を炸裂させてほしいところです。早く続編出して〜!! 2023/03/26