内容説明
ツアーコンダクターとして15年間、国内外を旅してきた常磐万智は、義母の介護のため退職。旅先で料理について学んだ経験を生かし、義母の死去後、自宅で料理教室を営むことに。珍しい郷土料理を扱う教室には、亡き妻を偲び、あるいは両親のため、老若男女の生徒たちが通ってくる。そして万智の家庭にもある事情が。
著者等紹介
秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月『いい加減な夜食』(アルファポリス)で出版デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナイスネイチャ
123
図書館本。元ツアーコンダクターの主人公が結婚し家庭に入る傍ら過去に巡った郷土料理を紹介する。自宅を料理教室として5人ぐらいで細々と開き、その訪れる人間模様を描く。ぼったくりシリーズより重たい内容もあり考えさせられる内容。2019/07/22
machi☺︎︎゛
119
元ツアーコンダクターのマチが少人数制のお料理教室を自宅でする話。テーマが毎回郷土料理なんだけど、レシピも書いてくれたら嬉しかったかも。話的には可もなく不可もなく、そんなに踏み込むわけでもなく。お気楽な雰囲気のマチの過去も今の家庭にも闇の部分はあって、人は誰しもがそうゆう部分を持っているから、お気楽料理教室に通うことで解消されるのかな。2019/08/28
雅
115
各地の郷土料理の料理教室とは面白い。知らない料理が出てきてお腹が鳴ってしまう。キャラ的には我を通す女性と包容力のある男性という『ぼったくり』と同じような設定でコレがこの作者の色なのかな2020/11/15
みかん🍊
91
元ツアコンの万智が自宅で始めた料理教室は全国の郷土料理を簡単に出来るお気楽な教室、義母の介護の為に仕事を辞めたが亡くなってしまって時間を持て余していた.夫の勧めで始めた教室だったが、全国を旅して美味しい物を食べてきて、人と話す事が好きな万智にはとても幸せな時間となった、実はお気楽主婦ではなく家庭の事情を乗り越えてきた幸せな今を感謝しつつ生徒さん達の家族や夫婦関係の悩みなどもあり、相手だけを責めない、感謝の気持ちを持つ、分かっていてもなかなか出来ない事です、冷や汁は苦手だが四日市とんてきは嬉しかった。2023/12/13
ゆみねこ
88
万智さんが営む少人数制の料理教室。様々な郷土料理を教えてくれるこんな教室があったら習いに行きたい!万智さんの家庭の問題はちょっと出来すぎかな?どちらかと言うと西日本のお料理が多かったですね。2020/12/30