出版社内容情報
ゲオルク・グロデック[ゲオルク グロデック]
著・文・その他
岸田 秀[キシダ シュウ]
翻訳
山下 公子[ヤマシタ キミコ]
翻訳
内容説明
「人間は、自分の知らないものに動かされている」。フロイト理論に多大な影響を与えた医師グロデックが、フロイトへの書簡を元に、架空の女友達にむけて「エス」を説明した本。「知ろうとするのをやめ、空想する決心をすれば、無意識の奥深く突入することができます」。混沌として論理的な世界の理をあかし、「病」の概念を変える心身治療論。
著者等紹介
グロデック,ゲオルク[グロデック,ゲオルク] [Groddeck,Georg]
1866‐1934。ベルリン大学医学部卒業。大学ではシュヴェニンガーに師事。1900年、バーデン=バーデンでサナトリウムを開業し、マッサージ、温浴、食餌療法による治療にあたる。1917年にフロイトに初めて書簡を送る。「エス」や「転移」といったよく知られた概念はグロデックが提唱、二人の書簡でさかんに議論された。1923年、フロイトが論文「自我とエス」にて、グロデックの概念に変更をくわえた「エス」理論を発表。これが精神分析学界に導入される。この年を境にフロイトとは疎遠になり、その後は学会から離れ独自に臨床と研究を続けた
岸田秀[キシダシュウ]
精神分析学者、文筆家。和光大学名誉教授
山下公子[ヤマシタキミコ]
ドイツ文学者。早稲田大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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