講談社学術文庫<br> 明治維新史―自力工業化の奇跡

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講談社学術文庫
明治維新史―自力工業化の奇跡

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  • サイズ 文庫判/ページ数 432p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062924948
  • NDC分類 210.61
  • Cコード C0121

出版社内容情報

幕末から維新へ。強大な外圧を前にした混沌のなか、時代の扉をおしあけた人々の「独立の精神」、そしてものづくり大国の出発点とは。幕末から維新、そして明治へ。めまぐるしく展開した幕末・維新の四半世紀は、近代国家日本の揺籃期であり、その光と影は現代にまで続いています。では、この時代の実相とはどのようなものだったのでしょうか。
本書は、黒船来航から西南戦争まで、複合的な要素を内包するなかで、近代国家のありようを模索した激動の時代を、政治や社会、文化の側面を丁寧に整理するとともに、経済・産業面の実像を精緻な論により描き出した、他に類のない重層的な明治維新通史です。
原本刊行後、一般読者の根強い支持を受ける一方、研究の基本文献としての評価も高い、日本経済史の碩学ならではの名著を、今回、本文庫のために全面的に手直ししています。
「明治150年」の今年、近代国家・日本を問いなおし、また、我々が直面する諸問題を歴史を遡って考えるための必読の一冊です。
〔原本:1989年、小学館「大系 日本の歴史」12巻『開国と維新』〕

石井 寛治[イシイ カンジ]
著・文・その他

内容説明

強大な外圧を前に倒幕を果たした維新の志士と、開国の波をのりこえ産業の近代化に歩みだした豪商農を支えたものは澎湃とする「独立の精神」だった―。黒船来航から西南戦争まで、近代国家揺籃期の光と影は現代にまで続いている。新しい国のかたちを模索した激動の時代を、政治や社会そして経済・産業をふまえて立体的に描きだす、清新な明治維新通史。

目次

世界市場と維新変革―はじめに
広がる黒船ショック
反動の嵐と始まる貿易
攘夷の行きつくところ
尊王攘夷から倒幕へ
世直しと戊辰戦争
廃藩置県への苦悩
文明開化の光と影
大久保内務卿の独裁
ブルジョアジーの誕生〔ほか〕

著者等紹介

石井寛治[イシイカンジ]
1938年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京大学大学院経済学研究科教授、東京経済大学経営学部教授を経て、東京大学名誉教授、日本学士院会員。経済学博士(東京大学)。専門は日本経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ゲオルギオ・ハーン

22
明治維新の流れを政治だけではなく、経済の視点も入れた一冊。1989年に出版された本の文庫化のため、最新の研究と比べると少し古い印象のものもあるが著者が経済学の著名な教授ということもあり、説明が上手く、興味深い。特に幕末は幕府も薩長も軍備の整備をするために海外から装備や兵器を大量購入するが「そもそも支払いに使う金銀不足で貿易に制限をかけていたのにこんなに大量購入して大丈夫か」と心配していたら、明治政府は金銀不足で外貨獲得に躍起になるという経緯に違和感なく入れたので構成としての面白さも感じた。2021/11/11

nagoyan

12
秀。本書は、名著の89年小学館刊「体系日本の歴史12巻「開国と維新」」を講談社学術文庫から書名を改めて刊行したもの。本書は通説に従ってペリー来航から西南戦争の終結までの時期を明治維新史として描く(著者は明治憲法体制と成立と日本産業革命までを維新期として捉える)。日本産業革命の経済史家である著者の目から見た「明治維新」。叙述の過半が政治史となるのはやむを得ないが、金流出を阻止するための改鋳が招いたインフレが幕府に対する豪農商の信頼を棄損し、一部で倒幕運動の高揚と結びつく。ただ、維新自体の市民革命性は否定。2021/04/14

Mitz

3
幕末〜明治初期に日本が辿った道がよく分かる内容。政治、経済、外交、文化など歴史を織り成す要素がバランスよく網羅的に記述されており、入門書としてもおさらいの書としても適している。徳川を頂点とした幕藩体制から近代的な中央集権体制へと短期間で変革を遂げ、植民地化を回避した事は奇跡といえる。一方でこの書では“維新”という輝かしい言葉の裏に隠れた、影・負の面もしっかりと記されている。時代が変わる時に必然的に伴う産みの苦しみというべきか、塗炭の苦しみを味わった人々、そして多くの流血があった事を我々は忘れてはならない。2018/06/02

せいや

2
アジアが西洋列強に食い物にされる中、日本のみがかろうじて独立を保つことができたのは、明治維新を主導した維新志士たちだけでなく、民間の商人や農民たちが「独立の精神」を持っていたからであった。それまでの体制や仕組みを根本から作り直し、近代国家へと産まれる変わる明治維新期の政治・社会・経済・産業と、幅広い視点から描く通史。2018/05/28

こだまやま

0
自力工業化の奇跡、なんでこんなサブタイトルになったのだろう。。大道の幕末史、明治維新の話であった。 日本の産業化についてフォーカスしている内容を期待してしまったが、まとまりがあって、テンポよく、明治維新の全貌がよくわかり続けて読めた。 明治新政府にとって大久保利通にとって、その正当性を説明するために、天皇制がどうしても必要だった。だとしたら薩長軍とはいったい何者だったのだろう。どんな意思を持っていたのだろう。クーデターなのか革命なのかは視点の違いだろうが、何が当事者を動かしたんだろう。2023/04/14

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