講談社学術文庫<br> 春画の色恋―江戸のむつごと「四十八手」の世界

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講談社学術文庫
春画の色恋―江戸のむつごと「四十八手」の世界

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  • サイズ 文庫判/ページ数 400p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062923194
  • NDC分類 384.7
  • Cコード C0121

出版社内容情報

「四十八手」は、たんなる体位でなく色恋の物語でもあった。第48図まで一手ずつ紐解きながら春画表現の変遷を追う、渾身の名著!「四十八手」は、たんなる性戯や体位だけでなく、出逢いから始まる「色恋の物語」でもあった。本書は、最初の浮世絵師と呼ばれる菱川師宣の『恋のむつごと四十八手』を、第1図から第48図まで一手ずつ丁寧に紐解きながら、西川祐信、鈴木春信、喜多川歌麿、葛飾北斎など、後世の浮世絵師たちがそれらをどう画いたか、表現の変遷をたどる。
春画を愛で、楽しみながら江戸人の性意識や風俗を読む、著者の春画研究の集大成にして、渾身の名著。

図版250点以上、カラー口絵あり

解説――浅野秀剛

口絵
はじめに
第一部 菱川師宣の色恋四十八手――浮世絵前期の恋のかたち
●『恋のむつごと四十八手』の世界
第一図 逢夜盃【あふよのさかづき】
第二図 思比【おもひくらべ】
第三図 明別【あけのわかれ】
第四図 ぬれなづけ
第五図 四手【よつで】
第六図 茶臼【ちゃうす】
第七図 花月擬【くわげつのなぞらへ】
第八図 投足上【なげあしあげ】
第九図 君膝枕【きみのひざまくら】
第十図 曲茶臼【きょくちゃうす】
第十一図 後だき【うしろだき】
第十二図 寝入物【ねいりもの】
第十三図 顔隠【かほかくし】
……
第四十八図 火燵隠【こたつがくれ】
第二部 西川祐信とその後の色恋四十八手――浮世絵中期以降の恋のかたち
●「色恋拾遺四十八手」の世界
巴取【ともえどり】
舌人形【したにんぎょう】
床柱【とこばしら】
搦手【からめて】
水揚【みずあげ】
新鉢【あらばち】
安宅【あたけ】
家鴨【あひる】
養子喰【ようしぐい】
階段遣【きざはしづかい】
縁先の恋【えんさきのこい】
笑い道具【わらいどうぐ】
……
江戸の色恋――あとがきに代えて
増補 浮世絵春画の見どころ読みどころ
解説 浅野秀剛


白倉 敬彦[シラクラ ヨシヒコ]
著・文・その他

内容説明

それはたんなる体位解説でなく、出会いから始まる色恋の物語でもあった。最初の浮世絵師と呼ばれる菱川師宣の「四十八手」を一手ずつ紐解きながら、西川祐信、鈴木春信、喜多川歌麿、葛飾北斎など、後世の浮世絵師たちへの影響までをたどる。おかしくて少し切ない遊戯と諧謔の世界。わが国を代表する春画研究者による渾身の名著。

目次

第1部 菱川師宣の色恋四十八手―浮世絵前期の恋のかたち(『恋のむつごと四十八手』の世界;第1図 逢夜盃(あふよのさかづき)
第2図 思比(おもひくらべ)
第3図 明別(あけのわかれ)
第4図 ぬれなづけ ほか)
第2部 西川祐信とその後の色恋四十八手―浮世絵中期以降の恋のかたち(「色恋拾遺四十八手」の世界;巴取り(ともえどり)
舌人形(したにんぎょう)
床柱(とこばしら)
搦手(からめて) ほか)

著者等紹介

白倉敬彦[シラクラヨシヒコ]
1940年北海道生まれ。2014年逝去。早稲田大学文学部中退。現代美術から浮世絵にいたる美術書を幅広く編集し、のちに浮世絵春画研究に従事。海外での評価も高く、国際浮世絵学会常任理事を務めた。わが国屈指の浮世絵春画研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かおりんご

42
春画をいろいろな角度から読み解いて、わかりやすく説明している本です。タイトルから想像すると、とても奇抜な体位がありそうですが、そんなことはありません。江戸時代の方が、健全です。今のエロ本と比べると、江戸時代の春画はもっとオープンなもので、嫌らしさはなかったんだと感じました。先日手に入れた図録を見る際も、この視点で見るともっと世界が広がりそうです。2015/11/24

ケロコ

29
春画展の帰りに、講談社野間記念館の売店で購入。こっそり少しずつ読み進める。性愛ではない色恋。解説、あとがき、文庫版あとがきと全て興味深く楽しめた。大変勉強になりました!2016/01/18

駄目男

10
能楽が、能と狂言に分かれているのも尤もであると同時にその二つが一つになって初めて能楽であることも象徴的で、そして、下層表現の二大要素といえば、いうまでもなく笑いと性で、春画がその二つの要素を兼ね備えているわけだ。 そこで多くの春画の達人としてご登場願うのが東の横綱菱川師宣、対する西の横綱は西川祐信、先ず、この二人を覚えておけば間違いない。俗に男性器をまら、女性器をぼぼなんていうが、その語源たるや誰も知らないのではなかろうか。本書は学術的に微に入り細を穿って春画を多方面から解説したもので、難しいが面白い。2020/09/25

田中峰和

5
江戸の日本では性に関して大らかで、春画は恥ずべきものでもなかった。役者を描くことにプライドが許さない絵師がいても、春画を描くことを恥と考える者はいなかった。男の自慰を描いた絵の多いのも面白い。自慰は五人組とも呼ばれ、罪悪感をもつ考えもなかったので、多くの絵師に描かれていた。覗きと自慰を結び付けた図柄が多く、コミカルな表現は当時の性に関する大らかさを感じる。出歯亀と呼ばれ殺人犯になった男が逮捕されたのは明治の話。残念なのは自慰に描かれる者への差別意識。女性が半分程度しかいない当時あぶれる男が多かったからか。2015/12/22

てつろう

3
やっと読み終えた。春画の解説など顔と性器だけがクローズアップされた描写が多いので、人前では読みにくい。男女の営み・老人とか3Pなども有って当時の娯楽、映像がなかったので春画で想像力を働かせていたのだろう2016/03/22

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