出版社内容情報
この風土の手仕事には、素晴らしい繊細さと闊達さがある。職人達の熟練・経験・工夫に迫る。「ものづくり日本」の根っこを探究する。
この風土の手仕事には、素晴らしい繊細さと闊達さがある。職人達の熟練・経験・工夫に迫る。「ものづくり日本」の根っこを探究する。
内容説明
青銅鏡、墨、刺繍、タタラ製鉄、漆、べっ甲細工、扇、鯉のぼり、蒔絵、焼き物、竹細工…。二十世紀後半、科学技術史家である著者は、職人の仕事場を訪ね歩き、伝統の技とその現状を報告する。現代へとつながる、中世~近代の日本における職人の変遷を概観し、苦しくも誇り高き手仕事を再評価する。職人の盛衰から日本文化を読み解く試みでもある。
目次
第1部 現代の職人―一九五〇年代(京の職人;金沢の職人;忘れられた職人;漆の仕事;やきものの世界)
第2部 現代の職人―一九七〇年代(工業社会のなかに;墨―奈良;漆塗り―輪島;たんす―岩谷堂;鯉のぼり―加須;そうめん―揖保;竹細工―大分;傘とちょうちん―岐阜;べっ甲細工―長崎;藍染―出雲;鬼瓦―菊間;琴―伊丹)
第3部 歴史の流れ(中世の職人;江戸時代の職人;明治の職人)
著者等紹介
吉田光邦[ヨシダミツクニ]
1921~1991年。京都大学理学部卒業。京都大学人文科学研究所教授、所長を歴任。京都大学名誉教授。専門は、科学技術史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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