講談社学術文庫<br> 政治学への道案内

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講談社学術文庫
政治学への道案内

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  • サイズ 文庫判/ページ数 603p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062921107
  • NDC分類 311
  • Cコード C0130

出版社内容情報

復権、市民教養。伝説の「教科書」待望の復刊。著者による増補原稿を収録した決定版は21世紀公共空間を泳ぎ渡るための必携手引き!

復権、市民教養。伝説の「教科書」待望の復刊。著者による増補原稿を収録した決定版は21世紀公共空間を泳ぎ渡るための必携手引き!

序   政治学は何の役に立つ?
第1章 政治学
  1 歴史・分野・特質 
第2章 政 治
  1 政治とは何か
  2 政治の〈原理〉について 
第3章 国家とナショナリズム
  1 近代国家の特質
  2 日本人であること
  3 民族と国民
第4章 国際政治と日本
  1 国際社会の政治構造
  2 国際法と国際機構
  3 第二次大戦後の世界
  4 二一世紀の国際社会
第5章 権力と支配
  1 政治権力 
  2 権力の構造化――国家権力の成立
  3 権威と支配
  4 支配の状況化
第6章 リーダーシップ
  1 政治的リーダーシップ
第7章 シンボルとイデオロギー
  1 シンボルとイデオロギー
  2 やさしい心――政治における「事実」と「イメージ」
第8章 政治意識と政治的人間
  1 政治意識とは何か
  2 政治的無関心のタイプ
  3 政治的人間の論理
  4 家庭と政治
第9章 民主主義
  1 民主主義――意味と力学
  2 民主主義――歴史と類型
第10章 議会主義
   1 議会とは何か
   2 近代議会主義と国民代表制
第11章 政治運動
   1 政治運動への視角
   2 大衆運動の論理と構造
   3 市民参加の論理と展望
第12章 現代政治
   1 現代政治のダイナミクス
   2 独裁について
   3 全体主義とファシズム
   4 現代革命の思想と論理
第13章 日本の政治
   0 まえがき
   1 日本の政治的風土
   2 近代日本の政治
   3 戦後日本の政治構造
   4 戦後日本の政治過程
   5 現代日本の権力構造――政財官複合の形成
第14章 政治理論
   1 現代の政治理論
◎文献案内/あとがき/解説(五十嵐暁郎)/索引

【著者紹介】
1933~2004年。東京生まれ。日比谷高等学校、東京大学法学部卒業。東京大学法学助手を経て、立教大学教授(同名誉教授)、駿河台大学教授をつとめた。
東京大学在学中から「思想の科学研究会」同人として『共同研究 転向』に参加し、佐野学・鍋山貞親を論じた「一国社会主義者」、大河内一男・風早八十二を論じた「生産力理論」で注目を浴びた。
日本における計量政治学の草分け的な存在として、選挙分析の方法を確立した。
○主な著書:
『政治の論理と市民』筑摩書房、1971年。
『政治の発見』(三一書房、1983年/岩波同時代ライブラリー、1997年)。
『地方の王国』(潮出版社、1986年/岩波同時代ライブラリー、1997年)。
『新保守の時代はつづくのか』(三一書房1987年)。
『政治学のフィールド・ワーク』(三一書房、1989年)。
『日本政治の構造転換』(三一書房、1994年)。
没後には『高畠通敏集』1~5(岩波書店、2009年)が刊行された。

内容説明

「政治学は何の役に立つ?」幾度もの改訂を重ねながら読み継がれてきた伝説の「教科書」に著者最後の増補原稿を加え、完全版として待望の復刊。政治学におけるあらゆる分野の基礎知識を平易に解説する本書は、統治の学から自治の学へととらえなおす視点で貫かれ、入門書でありながら我々にとっての政治学の実用価値を知らしめる。復権、市民教養。

目次

政治学は何の役に立つ?―まえがきにかえて
政治学
政治
国家とナショナリズム
国際政治と日本
権力と支配
リーダーシップ
シンボルとイデオロギー
政治意識と政治的人間
民主主義〔ほか〕

著者等紹介

高畠通敏[タカバタケミチトシ]
1933~2004年。東京生まれ。東京大学法学部卒業。東京大学法学部助手を経て、立教大学教授(同名誉教授)、駿河台大学教授。専攻は計量政治学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

羊山羊

10
なんかあんまり読まれてないけど、これ1冊で大学1回生~2回生春位の政治学総論位の内容はある理想の教科書。参考文献も丁寧で、古典として何を読めばいいのかも基本的に網羅していてバッチリ。そして何より面白い。凄く読みやすい。色んな人にお勧めできる隠れた1冊。2021/03/03

竹鶴六

5
この本の購入迷っているのであれば、是非解説を読んでほしい、この本は政治学を学ぶ者にとって有益の他ない。 しかし、この本を購入するにあたり気をつけるべきことが二点ある。一つは、道案内とは道を歩む者にしか必要のないこと、二つ道案内に沿ったとしても必ずしも目的地には辿り着かないことである。 この本は相当の情報を含み、記述は複雑にして難解である。また一貫して市民政治学に根ざして書かれていることも注意せねばならない。 この書の読み方は、ただ無為に知識を吸収するのではなく、常に自らの政治学と比較するのが正しいと思う。2016/08/31

AZUMAX

5
書店で偶然見つけ、興味のある分野だったので買ってみた。結構な分量ではあったが、毎日読んで6日間で読了。政治学と一口に言ってもその研究分野は多岐にわたる。それらが一冊に網羅的にまとめられており、入門書としても読み物としても興味深い内容であった。著者一人の視点から書かれているため、(本人は一貫性がないと言ってはいるが)何か軸的なものを感じることができる。解説にある言葉を引用すれば、「この教科書最大の特徴は『エリートが上から見る政治学ではなく、市民が自治的に政治にかかわる時に有効な政治学』である」。(続く)2012/06/20

Hiroshi

4
政治学の入門書。過去に著者が学生のために書いた文章を集めて編集したもの。著者は市民政治学の研究をしており、エリートが上から見る政治学ではなく、市民が自治的に政治に関わる時に有効な政治学である。①政治学、②政治、③国家とナショナリズム、④国際政治と日本、⑤権力と支配、⑥リーダーシップ、⑦シンボルとイデオロギー、⑧政治意識と政治的人間、⑨民主主義、⑩議会主義、⑪政治運動、⑫現代政治、⑬日本の政治、⑭政治理論、からなる。政治学は未分化であり、研究対象が大変広い。⑭で制度論から決定作成の理論への変化の経緯が判る。2022/04/30

こうきち

4
政治学という学問に興味があって読んでみました。内容は、前半の150Pくらいまでと、後半の100P分くらいは、面白かったけど、中間の部分は、政治論評のような感じで、内容的に古いのもあって、イマイチ、集中が切れてしまったかな。2018/02/18

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