講談社現代新書<br> 不死身の特攻兵―軍神はなぜ上官に反抗したか

個数:
電子版価格
¥913
  • 電書あり

講談社現代新書
不死身の特攻兵―軍神はなぜ上官に反抗したか

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月16日 20時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 296p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062884518
  • NDC分類 916
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「死んで来い」という上官の命令を無視し、戦果をあげて9回生還した特攻兵がいた。なぜ彼は、命の尊厳を守り抜くことができたのか。太平洋戦争の末期に実施された”特別攻撃隊”。戦死を前提とする攻撃によって、若者たちが命を落としていった。
だが、陸軍第一回の特攻から計9回の出撃をし、9回生還した特攻兵がいた。その特攻兵、佐々木友次氏は、戦後の日本を生き抜き2016年2月に亡くなった。
鴻上尚史氏が生前の佐々木氏本人へインタビュー。
飛行機がただ好きだった男が、なぜ、軍では絶対である上官の命令に背き、命の尊厳を守りぬけたのか。

我々も同じ状況になったとき、佐々木氏と同じことができるだろうか。
戦後72年。実は本質的には日本社会は変わっていないのではないか。
本当に特攻は志願だったのか、そして、なぜあんなにも賛美されたのか。
命を消費する日本型組織から、一人の人間として抜け出す強さの源に迫る。

第1章 帰ってきた特攻兵
振武寮という地獄/第一回の特攻隊/札幌の病院で
第2章 戦争のリアル
艦船を沈める難しさ/万朶隊の結成/「臆病者」/無能なリーダー
第3章 2015年のインタビュー
死なない強さ/生き残った者として/佐々木さんを支えたもの
第4章 特攻の実像
守られたエリート/精神主義の末路/日本人の性質と特攻  他


鴻上 尚史[コウカミ ショウジ]
著・文・その他

内容説明

1944年11月の第一回の特攻作戦から、9回の出撃。陸軍参謀に「必ず死んでこい!」と言われながら、命令に背き、生還を果たした特攻兵がいた。

目次

第1章 帰ってきた特攻兵(生き残った特攻隊員;振武寮という地獄 ほか)
第2章 戦争のリアル(『陸軍特別攻撃隊』から読み解く;生い立ち ほか)
第3章 2015年のインタビュー(2015年10月22日;特攻と聞いて ほか)
第4章 特攻の実像(特攻隊とはなんだったのか;『神風特別攻撃隊』の欺瞞 ほか)

著者等紹介

鴻上尚史[コウカミショウジ]
作家・演出家。1958年愛媛県生まれ。早稲田大学在学中の81年に劇団「第三舞台」を結成。87年「朝日のような夕日をつれて’87」で紀伊國屋演劇賞団体賞、95年「スナフキンの手紙」で岸田國士戯曲賞受賞。97年に渡英し、俳優教育法を学ぶ。10年に戯曲集「グローブ・ジャングル」で第61回読売文学賞戯曲・シナリオ賞受賞。舞台公演のかたわら、エッセイや演劇関連の著書も多く、ラジオ・パーソナリティ、テレビ番組の司会、映画監督など幅広く活動。日本劇作家協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 7件/全7件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

225
太平洋戦争時9回特攻に出撃し、9回生き延びた陸軍第一回の軍神と呼ばれた特攻隊員の佐々木氏。著者は高齢の佐々木氏にインタビューし当時の記録や証言をもとにこの本をまとめている。特攻というとなにか自分で志願してという印象があったがそれは上官や将校の命令であったこと。それが優秀なパイロットや機体を一度に失う愚かな作戦であること。死んだことになっている佐々木氏を殺すということまで計画されていたこと。その作戦を決めた将校たちの多くは早々と引き上げていたことなど、読んでゆくうちにあまりの理不尽さに怒りが湧いてきた。2018/01/05

桜父

198
鴻上尚史さんは初めて読む作家さんでした。特攻=死の命令を9回も反抗し、生き残った「佐々木友次」さんの半生とインタビュー。戦争当時の軍の無能さと愚かさを良く書いてくれたと思います。軍の派閥争いで、嫌いだからと、海軍に陸軍の司令官を送る等、負けて当然の行いをしていた軍は改めて負けて良かったと思いました。若い兵士を死に追いやって、命令した上官が生き残る理不尽さを想うとやり切れない思いがいっぱいになります。この佐々木友次さんを題材にした小説「青空に飛ぶ」も読みたいと思います。2018/04/13

hatayan

197
偶然と運が重なって生き延びた元特攻兵・佐々木友次さんの半生を本人への聞き取りも含め収録。 「大切なのは死ぬことでなく敵に損害を与えること」を知っていた先輩の言葉。日露戦争から生還した父の「人間は容易に死ぬものじゃない」という言葉。それらが生きて帰るという信念を佐々木さんの中で確かなものにしました。 後半は、公式の特攻の記録が命令した側の視点で書かれており、特攻兵の苦悩を記録していないのではないかと疑義を呈します。 この本の参照元となった髙木俊朗『陸軍特別攻撃隊』は全3巻で2018年に復刊しています。2019/05/19

tamagotree

149
本書の大部分を占める、死ななかった特攻兵の物語と、最後に書かれる筆者の特攻に関しての見解。その見解を突き付けられた時、急に、考えるのが億劫になるというか。やはり、戦争について真っ向から考えるのは、重たい。気力の充実が必要。(図)2019/04/30

えちぜんや よーた

119
特攻兵の話ではなくどこかの国で開催を予定しているオリンピックの話かと思った。「科学技術の軽視」・「人力はタダと思っている図々しさ」・「やる意味よりもやること自体が好きな儀式偏重の精神」。どこかの組織委員長さんや知事さんに議員さん。みなさんどう見ても自分よりも太平洋戦争に近い世代なんですが「ご都合主義の敢闘精神」は70年やそこいらでは変わらないことがよく分かった。もちろんお三方はオリンピックの期間中、それぞれの報酬は返上して50℃は超えるであろうアスファルトの上でボランティア活動の陣頭指揮を取るんですよね?2018/08/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12405211
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。