講談社現代新書<br> 本社はわかってくれない―東南アジア駐在員はつらいよ

電子版価格
¥770
  • 電書あり

講談社現代新書
本社はわかってくれない―東南アジア駐在員はつらいよ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 198p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883085
  • NDC分類 302.23
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「雨が降ったから休みます」。いつの間にか会社の車は自家用車。アジア進出の日本企業を舞台に日々繰り広げられる悲喜劇の数々。「雨が降ったから休みます」「出張に行っている間に妻に浮気されたら、どう責任をとってくれるんですかっ」「暇でも家に帰ってはいけないなんて知りませんでした」。いつの間にか会社の車は自家用車。出張費は精算するなんて決まりはなし……。

いまや会社生き残りのため、どんどん東南アジアに進出する日本企業。
でも現地では、あまりの文化ギャップのあまり、呆然とする駐在員。
怒っても事態はよくならないし、本社に報告しても「なんとかしろ」と言われるだけ。
いったいどうすればいいの?

現地で日々起こる悲喜劇をユーモアたっぷりに描く。

(目次)
1 すぐ休む人々
 スコールだと遅刻は当たり前/暇だから家に帰る etc.
2 働かない人々
 社内バスケットボール大会に三ヵ月間/自宅を新築するので会社を辞めます/遅刻してはいけないとは知りませんでした etc.
3 会社を私物化する人々
 会社の車は自分用/冷蔵庫の中のものはみんなのもの?/癒着がバレても悪びれない etc.
4 身勝手な人々
 ひとりで寝られない人々/不思議な求職者たち/現地化する日本人/同じフロ アの別会社に転職/人前で叱ってはいけない/出張に行かない理由 etc.
5 会社のカネを使い込む人々
 公安警察と癒着するスタッフ/会社のベテラン運転手が突然強盗に/出張費は小遣い? etc.
6 すぐに訴える人々
 ホステスとのトラブルから悪事が発覚/クビにすると会社が負ける etc.
7 役人な人々
 書類審査も人次第/盗難届だと時間がかかる理由/屋台を開いた郵便局員 etc.
8 宗教で生きる人々
 ラマダン/出家休暇 etc.
9 才能ある人々
 仕事のできるオカマたち/カンボジアで運転免許を取る etc. 
10 不運に見舞われた人々
 交通事故だと治療できない/知らぬ間に移動した小屋/浮気と包丁 etc. 
11 日本を持ち込む人々
 タイの子育て/ライバル社と女 etc.

はじめに
1 すぐ休む人々
2 働かない人々
3 会社を私物化する人々
4 身勝手な人々
5 会社のカネを使い込む人々
6 すぐに訴える人々
7 役人な人々
8 宗教で生きる人々
9 才能ある人々
10 不運に見舞われた人々
11 日本を持ち込む人々
おわりに
筆者紹介


下川 裕治[シモカワ ユウジ]
編集

内容説明

言ったところでなかなか通じない、日本に報告したところで誰も解決してくれない、現地で毎日起こる悲喜劇。それでもがんばる駐在員の奮闘をとくとご覧あれ。

目次

1 すぐ休む人々
2 働かない人々
3 会社を私物化する人々
4 身勝手な人々
5 会社のカネを使い込む人々
6 すぐに訴える人々
7 役人な人々
8 宗教で生きる人々
9 才能ある人々
10 不運に見舞われた人々
11 日本を持ち込む人々

著者等紹介

下川裕治[シモカワユウジ]
1954年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。新聞社勤務を経てフリーランスへ。1990年、『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビュー。1980年代と90年代に二度、バンコクで暮らしながら、タイ語を学ぶ。以後おもにアジア、沖縄をフィールドにバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。アジア、旅に関する著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Akihiro Nishio

23
フィリピンつながりで今度は駐在所員ものを読む。仕事がら東南アジアで数年駐在している日本人にも会うのだが、話をすると驚くほど現地社会や文化を知らない人が多い。本書で取り上げられているのも、ほとんどがそうした理解不足である。何故、現地の人の暮らしぶりや価値観を知ろうとしないのかかえって謎である。しかし、カンボジアの度を越した不正社会はいただけない。早くまともな国になって欲しい。2017/03/03

たくのみ

15
東南アジアの支店に出向する、日本人駐在員が遭遇する現地での悲喜劇。仕事そっちのけでバスケ大会に熱中するフィリピン人社員。ラオスの会社ではなんでも共有物になってしまう。業者との癒着がばれても悪びれないベトナム。プライドが高く人前で叱ることが出来ないタイ人。不動産所有者の権利が高すぎるミャンマー。でも、会社で子守をするのがあたりまえ、というタイの会社は、なかなかいいね!と思えた。2015/10/19

hanagon44

12
お国柄という言葉がある。”個”を重視する傾向にある現代だが,それでも他国に舞台を移すと,その国ならではの,時に予想がつかない反応が見られカルチャーショックを受ける。東南アジアで起こる文化摩擦によるトラブルは「なぜか気が抜けてしまうような結末に向かっていくものらしい」というまえがきの言葉のとおり,困ったものではあるけれど,どこか憎めない,人らしい事例がこの本には多く記されている。困りはしても,どこかホッとさせる人間臭さが感じられる。また,それが日本人側の特性をも気づかせてくれて,とても興味深い1冊だった。2016/05/19

スプリント

12
東南アジアの国々で奮闘する日本人の悲喜こもごもの体験談が収録されています。文化や民族の違いによるカルチャーギャップが笑える小咄になっているのですが、グローバル化が進むとこういったエピソードは徐々に消えてしまうのでしょうか。2016/01/24

ごへいもち

11
大変だね~2023/10/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9446813
  • ご注意事項