講談社現代新書
物語論

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  • サイズ 新書判/ページ数 302p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881296
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

出版社内容情報

村上春樹、伊坂幸太郎、島田雅彦、平野啓一郎、杉本博司……。彼らは何を感じ、どのような物語を創り出そうとしているのか?

インタビュアーとして各媒体で活躍する木村俊介。
本作では彼がいままで話を聞いてきた多くの人の中から「いろいろと模索しながらいまの時代ならではの物語を紡ぎ出している人たち」に焦点を当てて、彼らの言葉を丁寧に書き起こす。
村上春樹、島田雅彦、伊坂幸太郎、重松清、弘兼憲史、かわぐちかいじ、荒木飛呂彦、杉本博司……、各分野で活躍する17人の創作者が語るそれぞれの「物語論」。

荒木飛呂彦 伊坂幸太郎 うえやまとち かわぐちかいじ 是枝裕和 
桜庭一樹 重松清 渋谷陽一 島田雅彦 杉本博司 諏訪内晶子
中村勇吾 根岸孝旨 橋本治 平野啓一郎 弘兼憲史 村上春樹
17人がそれぞれ語る

内容説明

物語が紡がれていく過程。17人の創作者が語る。

目次

「道のないところに、何とか道を造っていくしかありません」(村上春樹/小説家)
「自前の情報で、仕事をしています」(橋本治/小説家)
「小説家の役割は、世界観を問い続けることでしょう」(島田雅彦/小説家)
「ずっと、後悔について書いてきました」(重松清/小説家)
「人は不完全だから、物語を摂取して人生をやり直したいんです」(桜庭一樹/小説家)
「映画にしなきゃ、というのはやめようと思いました」(是枝裕和/映画監督)
「芸術は、理解されたらおしまいです」(杉本博司/現代美術家)
「音楽は、経験を内面で熟させてできるものです」(諏訪内晶子/ヴァイオリニスト)
「俺なんて…という音楽を聴きたい人はいません」(根岸孝旨/音楽プロデューサー)
「とにかく、時間をかけます」(中村勇吾/ウェブデザイナー)〔ほか〕

著者等紹介

木村俊介[キムラシュンスケ]
インタビュアー。1977年、東京都生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこ

115
本書は小説、漫画、美術、映画、音楽などの分野から物語論をインタビューした書籍です。さすがは第一線で活躍しているクリエイター。ブレのない芯を貫き通している方々ばかりです。漫画「島耕作」で有名な弘兼憲史の言葉をできる限り削り、わかりやすさを1番に考える、「ジョジョ」の荒木飛呂彦の漫画はジャズの即興演奏みたいなものなど同じ漫画家でも視点は全く違います。そして小説家、伊坂幸太郎の「小説の技術」…描写の作り込みにかける気持ちや伏線回収に対する考え方、作品を作るやり方など掲載ページが最も多く著者の一推しなんだろうな。2024/02/05

ヨクト

24
小説家、映画監督、漫画家など創作的分野で活躍されている方々の物語についてのインタビューをまとめたもの。村上春樹、重松清、平野啓一郎、伊坂幸太郎と僕の好きな作家さんが目白押しで満足。特に伊坂幸太郎さんは多くページが割かれていた。普段作品から感じる作家さんしかわからないけれど、生の声から感じる作家さんもいいですね。作品にメッセージやテーマを込めたい方も、込めない方もいらっしゃるみたいだけど、作家さんの在り方以上に読者の在り方が重要なのではないかと思いました。2013/03/26

佐島楓

21
読友さんに教えていただいた本。17人のクリエーターへのインタビュー。小説家には深淵な哲学があり、だからこそ多数の読者がついてきてくれるのだろうと納得できる方々ばかりだったし、それ以外の分野の方々についても冒険のような行動からアイデアを蓄積されていった過程など、非常に興味深く読ませていただいた。血肉とさせていただこうと思う。2013/04/28

佐藤一臣

18
創作者が何を考えているかを知るインタビュー記事。創作者の練習について語られているのは、村上春樹の翻訳と伊坂幸太郎の映画の描写。結局、具体的な練習方法を提示してもらわないとどうやって創作する力を蓄えるかがわかりませんからね。他は、その創作者の人生そのものを語っていたり、思想を語っていたりがほとんど。具体的な作りこみの記述は漫画家が少しあった程度。もっと、創作の過程をつまびらかにするインタビューにしてほしかったなあ。2017/03/13

スミス

17
インタビュー集。「より深く発言の中に潜りこんで」いけるように、との配慮でインタビュアーの質問が省かれているが、どういう会話の流れからこの発言が出てきたのか、話の焦点がぼやけて逆に潜りこめない・・・orz 名言集みたいなもんだと割り切っちゃえばいいのだろうけど、心に響く言葉があればあるほどモヤモヤが募ってくる。2013/07/27

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