講談社現代新書<br> 原発報道とメディア

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講談社現代新書
原発報道とメディア

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  • サイズ 新書判/ページ数 255p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881104
  • NDC分類 070.21
  • Cコード C0236

出版社内容情報

2011年3月11日、東京電力福島第一原子力発電所の事故発生後、「安全・安心」の問題をジャーナリズムはどう語っていくのか?
マスメディアとネットメディアの関係はどう変わりつつあるのか?
話題の書『私たちはこうして「原発大国」を選んだ―増補版「核」論』著者による、渾身のジャーナリズム論。

〈目次〉
第1章 守るべきは「基本財としての安全と安心」
第2章 ジャーナリズムの公共性を巡って
第3章 「知らせること」は正義なのか
第4章 「警鐘を鳴らすジャーナリズム」の神話
第5章 グレーゾーンの報道
第6章 原発事故とツイッター
第7章 新しいメディア地図を描く
第8章 「情報操作」の現在景
第9章 マスメディアと反検索型ジャーナリズム
第10章 それでもジャーナリストになりたいあなたへ

内容説明

3.11の後どう語るか?『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』著者渾身のジャーナリズム論。

目次

第1部 安全・安心を考え直す(守るべきは「基本財としての安全と安心」;ジャーナリズムの公共性を巡って;「知らせること」は正義なのか;「警鐘を鳴らすジャーナリズム」の神話;グレーゾーンの報道)
第2部 マスメディアとネットメディア(原発事故とツイッター;新しいメディア地図を描く;「情報操作」の現在景)
第3部 グーグルから遠く離れて(マスメディアと反検索型ジャーナリズム;それでもジャーナリストになりたいあなたへ)

著者等紹介

武田徹[タケダトオル]
1958年生まれ。ジャーナリスト、評論家。恵泉女学園大学人文学部教授。国際基督教大学教養学部を経て、同大学大学院比較文化研究科博士課程修了。メディアと社会の相関領域を主な執筆対象とするとともに、国際基督教大学、東京大学、恵泉女学園大などで、メディア、ジャーナリズム教育に携わってきた。著書に『流行人類学クロニクル』(日経BP社、サントリー学芸賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

10
J.ロールズは、基本財という権利、自由、機会、収入、富といった人生に不可欠の財をそう呼び、今や、著者は安全や安心も基本財ではないかと指摘する(10頁)。同意したい。A.センや緒方貞子の人間の安全保障の構成要素と換言してもいいかもしれない。今後、安全、安心へのリスクが確実に上昇するのはTPP交渉に失敗した時のことであろうと思える。アベノミクスの失敗も経済生活の安全に影響していく。原発労働者。福一原発で何が起きているのか。本当に汚染はどうなっているのか。真に知りたい情を報ずる、報道、情報の質が問われる時代だ。2013/04/30

ぐうぐう

9
前著『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』に記述されていることが、自身の原発問題に対する考えと符号する部分が多く、思わず本書も手に取ってしまった。福島第一原発事故が暴いてしまった、原子力発電に対する根拠なき安心、そして原発推進と反原発運動における囚人のジレンマという歪な構図など、現在の原発をめぐる環境から話を始めながらも、ここに記されているのは、あくまで報道とメディアの在り方だ。(つづく)2011/07/17

おらひらお

4
2011年初版。原発事故をきっかけにした報道のあり方とジャーナリストのあり方を検討したものです。なかなか真面目な一冊でした。2014/05/14

takao

2
ふむ2021/07/06

けんたろう

2
図書館で借りて読んだけどとても良かったのでお金ある時買おう。返信欄にメモ。2017/06/30

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