講談社・文学の扉<br> 岬のマヨイガ

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講談社・文学の扉
岬のマヨイガ

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  • サイズ A5判/ページ数 274p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784062832359
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

声が出なくなった小学生の萌花、夫から逃げたゆりえ、そして小さな老婆・キワ。震災の日から、女三人の不思議な共同生活が始まった。『霧のむこうのふしぎな町』の柏葉幸子、デビュー40周年記念作品。
岩手県出身、盛岡市在住の柏葉幸子氏が、ついに東日本大震災をモチーフに筆を執った! 児童文学の大家が描く、日常ファンタジーの意欲作

あの、おそろしい地震のあった日、萌花ちゃんは、会ったこともない親戚にひきとられるために狐崎の駅を降りました。そして、たまたま同じ電車に乗ったゆりえさんは、自分の境遇と似た萌花ちゃんから目が離せず、いっしょに駅を降りてしまいました。ゆりえさんは、暴力をふるう夫から逃れるために、あてもないまま東京から見ず知らずの北の地へと向かっていたのでした。

そんなふたりの運命を変えたのは、狐崎のまちを呑み込んだ巨大な津波でした。

中学校の体育館に避難したふたりは、身元を問われて困惑します。だって、帰れる家、帰りたい家はないのです。手をにぎり合うふたりに救いの手をさしのべたのは、山名キワさんという、小さなおばあさんでした。

その日から、ゆりえさんは結(ゆい)さんとして、萌花ちゃんはひよりちゃんとして、キワさんと、世代の違う女性三人の、不思議な共同生活が始まったのです――。

遠野物語を彷彿とさせる東北の民話が随所に挟み込まれるほか、河童や狛犬といった異世界の住人たちが数多く登場する日常ファンタジー。

1 三人の避難所
2 新しい名前と古い家
3 おばあちゃんの昔話
4 三つ窯稲荷
5 不思議なお客様
6 動きだした怖いもの
7 お神楽を見た夜
8 アガメと海ヘビ
9 誰にでもある思い
10 不思議な見張り
11 おばあちゃんの故郷
12 本物のマヨイガ
13 遠野の不思議な人たち
14 帰ってきた人たち
15 赤く光る目
16 海ヘビの思惑
17 海ヘビの正体


柏葉 幸子[カシワバ サチコ]
著・文・その他

さいとう ゆきこ[サイトウ ユキコ]
著・文・その他

内容説明

あの日、両親を亡くした萌花は会ったこともない親戚にひきとられるために、そして、ゆりえは暴力をふるう夫から逃れるために、狐崎の駅に降り立った。彼女たちの運命を変えたのは大震災、そしてつづいて襲った巨大な津波だった。命は助かったが、避難先で身元を問われて困惑するふたり。救いの手をさしのべたのは、山名キワという老婆だった。その日から、ゆりえは「結」として、萌花は「ひより」として、キワと三人、不思議な共同生活が始まったのだ―。

著者等紹介

柏葉幸子[カシワバサチコ]
1953年、岩手県生まれ。東北薬科大学卒業。『霧のむこうのふしぎな町』(講談社)で第15回講談社児童文学新人賞、第9回日本児童文学者協会新人賞を受賞。『ミラクル・ファミリー』(講談社)で第45回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞。『牡丹さんの不思議な毎日』(あかね書房)で第54回産経児童出版文化賞大賞を受賞。『つづきの図書館』(講談社)で第59回小学館児童出版文化賞を受賞

さいとうゆきこ[サイトウユキコ]
1981年、青森県十和田市生まれ。岩手大学教育学部特別教科(美術・工芸)教員養成課程で染織を学ぶ。グラフィックデサイナー、イラストレーターとして活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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寂しがり屋の狼さん

96
突然の大地震、町を呑み込む津波…キワおばあちゃん、結【ゆりえ】、ひより【萌花】難を逃れ避難所で出会った三人は家族として岬の古民家で暮らすことに。ある日、津波で封印が解かれ危険が迫っていることを知った三人は大好きな岬とそこで生活をする人々を守るため遠野の神様の力を借りて災いに立ち向い、本当の家族になる。芦田愛菜ちゃんが声優をつとめたことで話題になった作品。是非、映画で観てみたいです(*^.^*)2021/05/17

ぶんこ

71
東日本大震災の日、狐崎の駅そばの食堂で震災にあった、DV夫から逃げてきたゆりえさんと両親を事故で亡くし伯父に引き取られる事になった萌花。避難所で困っている二人を助けてくれたキワお婆さんと3人で暮らし始めます。そこは岬に建つ藁葺き屋根のボロ家マヨイガ。行き場のなかった3人が助け合って生活する日々にホッコリしていたのに、アガメという怪物が表れて不思議世界が始まりました。児童書ですが、繊細な児童にはきつすぎると思いました。トラウマになりそうです。アガメにも言い分があるような。微妙な読後感。2016/02/07

ゆみねこ

68
三陸の海岸近くの狐崎の駅であの震災に遭った萌花ちゃんとゆりえさん。二人を救ってくれたのは山名キワおばあちゃん。血のつながらない、世代の違う3人は、岬の古い民家で暮らしはじめる。とても素敵なファンタジーでした。おばあちゃん、いったい何者?2016/01/27

はる

62
マヨイガって蛾?って思ったら、民話の「迷い家」のことでした(笑)。東日本大震災の後、静かに癒されていく序盤の展開から、次第に娯楽性が強くなっていきます。遠野の伝承を織り込んだファンタジックなストーリー。これはこれでとても面白かったのですが、個人的には序盤のふんわりした優しさのままでも良かったかな、と思います。あまり大仰にせず、少し不思議、ぐらいで。2015/11/03

けんとまん1007

59
遠野という地名・響きには、独特のものを感じてしまう。そこに大震災という環境が加わる中で、明日に向かって生きていくものがたり。家族おは、いったい何だろうおいうことも考える。時々ではあるが、ふと何ともいえない気配を感じることがある。そのいったんが、ここにもあるように思う。家族、いのちは、人間だけで成り立つものではないと思う。そんないろいろなものが、象徴的にここに籠められている。2016/07/20

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