21世紀 仏教への旅 日本・アメリカ編

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062802062
  • NDC分類 182.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

TARIKI<他力>は、自力の国アメリカを救えるか?!
京都、上越から、アメリカへ飛んだシリーズ完結編!

他力思想は、21世紀の世界に影響をあたえる可能性がある。
異なる宗教同士の対立を超えるものはないのか、ということを私はずっと考えつづけてきた。そして、いま約二千五百年の時空を超えて、仏教というものが静かに浮上している。それを、私は強く感じることができた。――<本文より>

<TARIKIについて考えた旅の道のり>
京都―龍谷大学―安養寺―上越―居多ヶ浜―五智国分寺―居多神社―デトロイト―
ニューヨーク―ニューヘイブン―コロンビア大学―NY大菩薩禅堂金剛寺

五木 寛之[イツキ ヒロユキ]
著・文・その他

内容説明

TARIKI(他力)は、自力の国アメリカを救えるか?!TARIKIについて考えた旅の道のり。京都‐龍谷大学‐安養寺‐上越‐居多ヶ浜‐五智国分寺‐居多神社‐デトロイト‐ニューヨーク‐ニューヘイブン‐コロンビア大学‐NY大菩薩禅堂金剛寺。京都、上越から、アメリカへ飛んだシリーズ完結編。

目次

第1章 親鸞の海に向かって(人生の指針としての「他力」;比叡山という山 ほか)
第2章 浮かびあがる「他力」(全世界、全宇宙のなかで;「悪人正機」という光 ほか)
第3章 アメリカの心の穴(厳重な警備のなかで;『TARIKI』が結んだ縁 ほか)
第4章 自由なる仏教徒へ(「人生は苦」への反論;人間は偉大な存在なのか ほか)

著者等紹介

五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年9月福岡県に生まれる。生後まもなく朝鮮に渡り47年にピョンヤンより引き揚げ、のち早稲田大学文学部露文科に学ぶ。その後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどをへて66年『さらばモスクワ愚連隊』で第6回小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で第56回直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで第10回吉川英治文学賞を受賞。『青春の門』シリーズは総数2000万部を超えるロングセラーとなっている。81年より一時休筆して京都の龍谷大学に学び、のち文壇に復帰。小説のみならず、仏教思想を背景とした音楽、美術、歴史など多岐にわたる文明批評的活動が注目されている。『日本人のこころ』(全6巻)などにより第50回菊池寛賞を受賞、英文版『TARIKI』はアメリカで2002年のブック・オブ・ザ・イヤー(スピリチュアル部門)に選ばれ、さらに2004年、第38回仏教伝道文化賞を授与された。2005年『百寺巡礼』(全10巻)が完結。翌年よりさらなる仏教の探究のため、インド、韓国、中国、ブータン、アメリカへの旅を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tecchan

2
「日本人のこころ」「百寺巡礼」に続く著者の日本人にとっての宗教を考えるシリーズ。インド、中国、朝鮮等を経て、日本、アメリカを巡る最終巻。宗教対立による紛争が頻発、そして、精神的救いを求める人々が世界に溢れる現代において、宗教、特に仏教には大きな役割を果たすことが期待されているのではなかろうか。2016/01/06

すうさん

1
五木寛之の仏教の旅は、インド、ブータン、中国、朝鮮をへていよいよアメリカへ到達した。そこはキリスト教の国であり、仏教の素地もない国。また9・11の直後でイスラム教への憎悪が燃えていた状況だった。その中で仏教を知らない人との対談や反対に異国でそれを広めようとしている人たちとの対談が本当に興味深かった。私はこの本を読んで、仏教が宗教ではなく、生きるために哲学だと痛感した。特に親鸞の「悪人正機」説や「他力思想」が、この混迷を続けるアメリカにとって、いや世界のすべての紛争地の人々にとっても知ってほしいと思った。2016/03/08

デントシロー

1
9年前にインド編上下巻、朝鮮編を読んでたが、続編3巻を今回で読み上げた。作者が言う他力は人間ではどうしようもない人生の運命、宿命は理解できる。「天は自ら助すくる者を助く。」という諺があるように何かの目標に向けて努力するものに自分自身には理解できない力で運命、宿命が開ける。共感できる。他力で犯罪に巻き込まれたり犯したりする場合の解釈も同様であることは理解しづらい。2500年前にインドで起こった仏教はアジアの東には伝搬したが西にはなぜ伝搬されなかったのか、とくにヨーロッパに布教されなかったのはなぜだろうか?2015/07/31

denken

1
本書の核は他力。そんな経験ないからやっぱりわからん。日本編は親鸞編。空っぽだった親鸞像が気楽に満たされた。アメリカ編はTARIKIへのアメリカ人の共感や嫌悪とか。仏教の可能性への言及は政治を甘く見ているのではないかと危惧した。2010/02/20

こっこ

1
親鸞と他力思想2007/11/21

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