こころライブラリーイラスト版
大学生の発達障害―不思議な「心」のメカニズムが一目でわかる

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  • サイズ B5判/ページ数 98p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784062789622
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C2311

出版社内容情報

a不思議な「心」のメカニズムが一目でわかる
《講談社 こころライブラリーイラスト版》

【社会に出てから役に立つ「ライフスキル」を身につける】
なぜ、自分は学生生活をうまく送れないのだろうか?
なぜ、自分はまわりの仲間たちと違うのだろうか?
社会に出てから役に立つライフスキルを身につける法を徹底解説。
本人・家族をサポートする一冊。

(まえがきより)
発達障害の学生や人々は、発達が単純に遅れているというものではありません。発達の様相が一般平均的な人とは異なっているのです。単純にいいますと、優れている側面と劣っているところが、モザイクのように入り混じっているのです。一般平均的な学生より、はるかに優れた機能や能力をもっていても、それを学内や社会で、自分の力だけでは発揮していけないのがふつうです。
彼らをとりまく周囲の人たちが、学生にどのような努力を求めながら、どのように理解や協力をするのがよいか、当事者、家族、大学関係者のめざすべき役割や努力の方向を、本書は実践者の協力や提言を多く参考にしながら、具体的にまとめたものです。(佐々木正美)

【本書のおもな内容】
《第1章 悩みをじょうずに相談できない》
相談で楽になる/大学にも4種類の相談先がある
本人ができること/チェックリストで自分の特性を知る
家族ができること
大学ができること

《第2章 勉強面では、なにに困っているのか》
大学での勉強/ゼミでは意見交換のつもりが口論に
テスト&レポート/期限内に論文をまとめるのが苦手
本人ができること
家族・大学ができること

《第3章 生活面では、時間とお金が課題に》
時間の管理/大学の用事が把握しきれず混乱する
お金の管理/アルバイトをしてもお金がたまらない
本人ができること
家族・大学ができること

《第4章 サークル活動になじめない人もいる》
友達付き合い
サークル活動
本人ができること
家族・大学ができること

《第5章 卒業・就職でつまずかないために》
卒業に向けて
本人ができること
家族・大学ができること

《第1章 悩みをじょうずに相談できない》
【発達障害とは】脳機能障害による、行動や思考のかたより
【本人の気持ち】本人は、特性をなかなか自覚できない/ 人に相談しないで、孤立してしまう
【相談で楽になる】医療機関に行けば、診察が受けられる/ 大学にも4種類の相談先がある
【本人ができること】相談を通じて、卒業前に自分を理解する/ チェックリストで自分の特性を知る
【家族ができること】世話を焼いて、大きな失敗を予防する
【ケースA】家族が大学に連絡をとったことで支援が受けられたAさん
【大学ができること】学内はもちろん、学外とも連携をとる/ 相談のときに、学生の困難に気づく
《第2章 勉強面では、なにに困っているのか》
【入学前後】入試は努力して乗り越えている/ 暗記中心の勉強が、討論・論文中心に
【大学での勉強】履修登録が理解できない人がいる/ 完璧主義のため、一度の欠席で傷つく/ ゼミでは意見交換のつもりが口論に
【テスト&レポート】テストは形式しだいで難しい場合も/ 期限内に論文をまとめるのが苦手
【本人ができること】履修登録と課題提出には助言を求める
【ケースB】職員のアドバイスを受けて、無事に進級したBさん
【家族・大学ができること】教員もまじえて情報交換する
《第3章 生活面では、時間とお金が課題に》
【時間の管理】大学の用事が把握しきれず混乱する/ 授業を忘れるほど、趣味に没頭する
【ケースC】家族会議でお金の無駄遣いを改善したCさん
【お金の管理】アルバイトをしてもお金がたまらない/ 訪問販売や勧誘などが、悩みの種に
【本人ができること】時間とお金の管理システムをつくる
【家族・大学ができること】会話を増やし、こまめに支援する
《第4章 サークル活動になじめない人もいる》
【ケースD】友達の協力でサークルに居場所をみつけたDさん
【友達付き合い】
【サークル活動】
【本人ができること】
【家族・大学ができること】
《第5章 卒業・就職でつまずかないために》
【卒業に向けて】
【本人ができること】
【家族・大学ができること】


佐々木 正美[ササキ マサミ]
監修

梅永 雄二[ウメナガ ユウジ]
監修

内容説明

なぜ、自分は学生生活をうまく送れないのだろうか?なぜ、自分はまわりの仲間たちと違うのだろうか?社会に出てから役に立つライフスキルを身につける法を徹底解説。

目次

1 悩みをじょうずに相談できない(発達障害とは―脳機能障害による、行動や思考のかたより;本人の気持ち―本人は、特性をなかなか自覚できない ほか)
2 勉強面では、なにに困っているのか(入学前後―入試は努力して乗り越えている;入学前後―暗記中心の勉強が、討論・論文中心に ほか)
3 生活面では、時間とお金が課題に(時間の管理―大学の用事が把握しきれず混乱する;時間の管理―授業を忘れるほど、趣味に没頭する ほか)
4 サークル活動になじめない人もいる(友達付き合い―男女とも、適度な距離で付き合えない;友達付き合い―「大学生らしさ」にこだわって不自然に ほか)
5 卒業・就職でつまずかないために(卒業に向けて―進路をひとりで考えるのは難しい;卒業に向けて―資格をとる過程でつまずきやすい)

著者等紹介

佐々木正美[ササキマサミ]
1935年、群馬県生まれ。川崎医療福祉大学特任教授、ノースカロライナ大学医学部精神科非常勤教授。新潟大学医学部を卒業後、ブリティッシュ・コロンビア大学、小児療育相談センターなどをへて、現職。専門は児童青年精神医学

梅永雄二[ウメナガユウジ]
1955年、福岡県生まれ。宇都宮大学教育学部特別支援教育専攻教授、教育学博士、臨床心理士。慶応大学文学部を卒業後、筑波大学、障害者職業総合センター、ノースカロライナ大学医学部TEACCH部留学などをへて、現職。専門は発達障害者の就労支援(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

80
発達障害は脳の機能の特性であって、普通より優れている所や劣っているところが複雑に混じりあっている。苦手な所を、大学の相談窓口でフォローしてもらうのが一番だが、既に診断を受けえている場合と、違和感はあるものの診断を貰っていない場合では相談者の対応も違うかもしれない。一人で悩まず、いろんな窓口で相談すること。就職の適正についても調べる方法があるらしい。2015/08/19

ヒデミン@もも

20
わかりやすいシリーズ2016/04/14

トダ―・オートマタ

11
イラストが多くわかりやすい本。 おそらく、発達障害の人で困ってくるのが大学生からだと思う。 本書では基本的に発達障害を支援するための仕組みが必要ということを書いているが、今は発達障害の知名度は上がったがそれでも不十分だろうと思う。ただ、一般の人には甘えと思われることが多いだろうから誤解をされるのが問題だろうな。2012/02/05

はるな

10
大学生まで発達障害に気付かれず頑張ってきちゃうパターン。支援や理解の得られなかった期間にどれほど失敗し傷ついてきたことか、想像しただけで辛くなる。もっともっと理解が広がってほしい。2015/07/26

かきみな

9
読みやすく書かれている。どんな事が問題かの具体例を読むと大学生活は厳しいかもという不安がよぎった。親のサポートもずっと必要なのだなあ。まだ全ての大学で支援体制が整えられているわけでは無いだろうが広がっていくことを期待したい。2011/12/06

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