内容説明
壮大かつ無謀な内蒙古独立工作はなぜ立案されたのか?対ソ連・対中国の陸軍基本方針から陸軍軍人のメンタリティーに至るまで、必然の失敗に至る構造的欠陥を新資料を駆使して分析する。
目次
序章 帝国国防方針と中国一撃論
第1章 日本陸軍の革新運動と対中国政策
第2章 内蒙高度自治運動
第3章 満州国と初期内蒙工作
第4章 関東軍の内蒙工作の展開
第5章 欧亜連絡航空路
第6章 外務省池田書記生の「中国一撃論」批判
終章 辺境が照射する日本陸軍の対中国政策の特質
著者等紹介
森久男[モリヒサオ]
1949年、愛知県生まれ。東京大学大学院農学系研究科博士課程満期退学。農学博士。現在、愛知大学経済学部教授。専攻は日本殖民史、満州国興安省・蒙疆政権の研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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