ブルーバックス 新しい薬をどう創るか―創薬研究の最前線

京都大学大学院薬学研究科【編】

講談社（2007/04発売）

• サイズ 新書判／ページ数 301p／高さ 18cm
• 商品コード 9784062575416
• NDC分類 499.3
• Cコード C0247

出版社内容情報

新薬は、何万人もの医師に匹敵する！
1つの薬が、1人の医師が生涯で診る患者数の何万倍もの人間を救うかもしれない―― 創薬の発想、研究過程、製造過程、そして未来の薬まで、「新薬創製」のすべてを、第一線で活躍する研究者達が執筆。創薬に興味がある、すべての人へ。

第一線の研究者たちが語る、新薬創製の今
1つの新薬の誕生が、不治の病から世界中の患者を救うかもしれない。薬学の研究者はこれを『ファーマドリーム』と呼ぶ。化学、分子生物学、薬理・薬剤学などたくさんの学問が絡み合う新薬創製は、そんな“夢”を追う努力の積み重ねでもある。本書では、創薬の基本的な考え方から、ドラッグデリバリーシステム、ゲノム創薬など最新の研究まで幅広く紹介していく。

第1章　薬創りは『健康と病気の違いを知ること』から始まる
第2章　薬を合成する ?薬創りに王道なし、薬の創造から製造まで?
第3章　薬のターゲットタンパク質の構造を決定する
第4章　薬をデザインする ?勘と経験からコンピュータナビゲーションへ?
第5章　薬がなぜ効くかを調べる
第6章　抗ウイルス剤の開発
第7章　日本発 世界が驚いたアルツハイマー病治療薬の開発
第8章　生体防御の仕組みから抗菌剤を創る ?平成版ガマの油の話?
第9章　体の中の薬の動きを自由にあやつる
第10章　ゲノムで変わる医療、創薬


京都大学大学院薬学研究科［キョウトダイガクダイガクインヤクガクケンキュウカ］
編集

内容説明

一つの新薬の誕生が、不治の病から世界中の患者を救うかもしれない。薬学の研究者はこれを『ファーマドリーム』と呼ぶ。化学、分子生物学、薬理・薬剤学などたくさんの学問が絡み合う新薬創製は、そんな“夢”を追う努力の積み重ねでもある。本書では、創薬の基本的な考え方から、ドラッグデリバリーシステム、ゲノム創薬など最新の研究まで幅広く紹介していく。

目次

第１章　薬創りは『健康と病気の違いを知ること』から始まる
第２章　薬を合成する―薬創りに王道なし、薬の創造から製造まで
第３章　薬のターゲットタンパク質の構造を決定する
第４章　薬をデザインする―勘と経験からコンピュータナビゲーションへ
第５章　薬がなぜ効くかを調べる
第６章　抗ウイルス剤の開発
第７章　日本発　世界が驚いたアルツハイマー病治療薬の開発
第８章　生体防御の仕組みから抗菌剤を創る―平成版ガマの油の話
第９章　体の中の薬の動きを自由にあやつる
第１０章　ゲノムで変わる医療、創薬

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Hiroo Shimoda]

新薬開発の仕組みが易しく解説されていて超わかりやすい。コロナのようなウイルスに対する抗ウイルス剤の開発にも一章が充てられている。バイオインフォマティクスも勉強してみたいな。

2020/05/10

[ロッキーのパパ]

薬学入門という感じで内容が多岐にわたっている。複数の書き手で執筆しているため、内容の難易度にばらつきがあった。高校レベルの有機化学の知識じゃついていけないところもあり、読者の要求レベルが高いんじゃないかな。薬に興味があるといって、気軽に読める本じゃなかった。

2010/08/31

[minochan]

分子生物学っぽい話まで踏み込んでいてためになった。もう少し社会背景側の話も聞きたかった

2020/08/10

[ゆうき]

自分は薬学部の学生で高校の時この本を読みました。難しい内容もありましたが、それ以上に薬ってすごい!! という思いになります。さすが京大の薬学部の教授だと思いました。4年制から6年制と4年制に薬学部が移行してから6年制の薬剤師育成ばかりに注目され、創薬研究の4年制が軽視されがち。臨床も大事だが新しい薬を創る創薬こそが薬学部の華というのが京大のスタンス。私大の薬学部はほとんどが6年制で基礎研究を行う4年制がない。私大は法外な学費を取り、国試の勉強ばかりさせるので、同じ薬学生の中でも不評です

2012/04/08

[utsuken]

前半部分の新薬開発のアプローチに関する章がわかりやすかった。製薬に限らず、生理活性物質（低分子からペプチド、タンパク含む）の研究を行う学生は読んで損はないと思う。

2010/10/04