日米がん格差―「医療の質」と「コスト」の経済学

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日米がん格差―「医療の質」と「コスト」の経済学

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062206310
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

10代で渡米した世界的医療経済学者が、日本でがんになったら驚いた。皆保険だけどバラつきの大きい日本医療の弱点を乗り越える提言 どこでも同じように医療を受けることができる日本。しかし、同時に病院ごとの「差」が大きいことも日本人には常識です。「あの病院はいい」「あの病院はダメ」という情報は、週刊誌等でも売れ線のネタ。しかし、これがアメリカになると、高額医療である反面、「ガイドライン」が徹底され、医療の質のバラつきはほとんどありません。
 安くてかかりやすいけれど、かかった医者・病院によって命を縮めるリスクが大きい日本で「がん」になることはこんなにアブナイことだった──。
 日本に生まれ、10代で渡米、ほとんどアメリカ人として暮らしてきた著者は、スタンフォード大学で医療経済学の研究を率い、世界レベルの学者を多数輩出した超有名人。日本の病院の「質」を高めるためのコンサルタントを進める中で、みずからの大腸がんが発覚。自分の体をサンプルに、日本とアメリカのがん医療の違いを徹底調査。実体験を通して明らかになる日本のいいところ、ダメなところ、そして決定的に不足している、がん患者、がんサバイバーを支援する仕組み(キャンサーナビゲーション)。
 患者・医療者両面から、「どうあるべきか」を大胆に提言し、日本のがん医療に意識革命を起こす1冊!

プロローグ 「医療データ」を分析する学者が「がん」になるということ
第1章 アメリカの医療経済学者、日本で「がん」を宣告される
第2章 アメリカ人が日本で「手術」を受けるということ
第3章 医療経済学者、ハワイで「ケモ」を受ける
第4章 「キャンサーナビゲーター」ががん患者を救う
第5章 医療経済学者が直面した「がん治療」の真実
エピローグ 「終わらない闘い」を乗り越える


アキ よしかわ[アキ ヨシカワ]
著・文・その他

内容説明

国際医療経済学者、「ステージ3B」のがんになる。医療ビッグデータと実体験から浮かび上がったニッポン医療「衝撃の真実」!

目次

プロローグ 「医療データ」を分析する学者が「がん」になるということ
第1章 アメリカの医療経済学者、日本で「がん」を宣告される
第2章 アメリカ人が日本で「手術」を受けるということ
第3章 医療経済学者、ハワイで「ケモ」を受ける
第4章 「キャンサーナビゲーター」ががん患者を救う
第5章 医療経済学者が直面した「がん治療」の真実
エピローグ 「終わらない闘い」を乗り越える

著者等紹介

アキ よしかわ[アキヨシカワ]
2014年に大腸がんの告知を受け、克服した、「がんサバイバー」の国際医療経済学者、データサイエンティスト。10代で単身渡米し、医療経済学を学んだ後、カリフォルニア大学バークレー校とスタンフォード大学で教鞭を執り、スタンフォード大学で医療政策部を設立する。米国議会技術評価局(U.S.Office of Technology Assessment)などのアドバイザーを務め、欧米、アジア地域で数多くの病院の経営分析をした後、日本の医療界に「ベンチマーク分析」を広めたことで知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

小豆姫

7
医療経済学者が癌患者となり、肌身で感じた日米の医療の現実。国民皆保険制度で誰でも自由に少ない負担金で医療が受けられる日本だが病院によって質のばらつきがあるという。かかった病院、医者によって運命が決まってしまうことも。アメリカはいろいろ問題はあるけれど、治療ガイドラインの徹底と情報公開も進んでいるので、医者任せにせず最良の医療を自らが選んでゆける。さすが、自己責任の国だけあるなあ。キャンサーナビゲーションという患者支援のシステムもあって、見習うべきところが多い。 2018/01/10

ハパナ

5
医療経済学という分野がある事を初めて知りました。 医療サービスの供給主体と、費用やその負担割合について分析する分野です。医療を需要と供給の面から見る、ということですね。この本は国際医療経済学者の著者が、自伝と自身の癌闘病記をメインに書いた本です。日本生まれ日本育ちの著者は現在アメリカ人。そして癌外科手術は日本、術後の化学療法はハワイで受けています。日米比較についてサラッとは書いて有りますが、一冊丸々証拠を基に緻密な分析が書いて有ると思うと、拍子抜けするかもしれません。「ガン部位診断名の日米差/任孕性温存」2018/03/10

紫の煙

4
作者は医療経済学者という職業で、自身のがん経験を踏まえての、主に米国制度に関して記述。キャンサーナビゲーターは如何にもアメリカらしい制度。日本の医療が、ベストと信じてはいけない。2017/09/16

Mikiti

1
国の医療制度の違いを知る意味でも良かったが、キャンサーナビゲーターという役割について知ることが出来たのが良かった。2017/09/13

あっきー

0
がんは一生のうちに多くの人がかなりの確率で経験するイベントともいえる。そんなライフイベントにどのように向かい合うのか?日米でも大きな差があり、まずはその差を認識してどうすべきか、しっかりと考えられるようになると良いし、そうならなければならないと思う。2019/09/16

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