折口信夫

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  • サイズ A5判/ページ数 533p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784062192040
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

折口信夫を長年にわたって研究してきた著者・安藤礼二の集大成。これを読めば折口信夫の全貌がわかる記念碑的大著。日本の知の結晶ともいうべき折口信夫。文学、民俗学のみならず、その広大なる表現領域は他の者を圧巻し、全貌を掴むことが不可能とされてきた。
そこに、切り込んだ安藤礼二の『折口信夫』。この本を読めば折口の全体像がわかり、この本を読まずして折口を語るなかれと、後世の評価を受けることは確実である。
起源・言語・古代・祝祭・乞食・天皇・神・宇宙と題された章の数々──これを追うだけで心が打ち震えるではないか。
さらには、折口とアイヌや台湾を論じた列島論、西脇順三郎、井筒俊彦、平田篤胤と折口を研究した詩語論をも付記した世界に冠たる大著である。

はじめに
第一章 起 源
第二章 言 語
第三章 古 代
第四章 祝 祭
第五章 乞 食
第六章 天 皇
第七章 神
第八章 宇 宙
列島論
詩語論
後記 生命の劇場
初出誌一覧と謝辞


安藤 礼二[アンドウ レイジ]
著・文・その他

内容説明

折口信夫とはいったい何者であったのか?生涯の「謎」を解き明かし思想の全体像に迫る、決定版折口論。

目次

第1章 起源
第2章 言語
第3章 古代
第4章 祝祭
第5章 乞食
第6章 天皇
第7章 神
第8章 宇宙
列島論
詩語論

著者等紹介

安藤礼二[アンドウレイジ]
1967年、東京都生まれ。文芸評論家、多摩美術大学美術学部准教授。早稲田大学第一文学部卒業。大学時代は考古学を専攻する。出版社の編集者を経て、2002年「神々の闘争―折口信夫論」で群像新人文学賞評論部門優秀作を受賞、批評家としての活動をはじめる。2006年、折口の全体像と近代日本思想史を問い直した『神々の闘争折口信夫論』(講談社)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2009年には『光の曼陀羅 日本文学論』(同)で大江健三郎賞と伊藤整文学賞も受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

69
折口信夫というとマレビトや常世等の独特の民俗学で語られる事が多いが、本書は彼の思想の背景を探ったもの。内容は広範で、若かりし頃の新仏教運動との関係から教派神道、さらには民俗学や国文学まで多岐に渡る。その為、折口信夫という個人の思想史を越えて、日本の精神史、の様相を呈しているよう。近代仏教史はそれなりに習ったはずなのに藤無染は初めて聞いたし、西脇順三郎や井筒俊彦との関係も初めて知るなあ。独自の地歩を屹立しているような折口信夫の世界であるが、それが受けた影響もしくは与えた影響の大きさがとても面白く感じる。2023/06/04

koji

20
浩瀚な書籍ですが、読み応えがあります。安藤による折口信夫論の特色は、折口の学問の変遷に影響を与えた人々を隈無く渉猟した上で、その表現を解釈し「折口信夫とは何者か」を探求するもので、本書はさながら日本近代思想史になっています。私には、このアプローチは親和的で、飽きずに読めた一因と思います。さて安藤が言う折口とは何者か。それは「古代(原初の時間と空間)を反復し、反復に宿る終末の恐怖と創生の魅惑から近代文学を構築した人」。難しい表現ですが、ここを出発点に折口を追いかけ、いずれ「死者の書」に挑戦したいと思います。2021/04/18

Kyohei Matsumoto

4
折口信夫が影響を受けた人や作品を時代背景などを通して縦横無尽に深く"批評"していく本。この本を読めば折口信夫だけでなく、日本近代思想や日本宗教の歴史、日本芸術なども多角的に理解することができる。そのくらい折口信夫はあらゆる領域に影響を与え続けた巨人であったということだ。引用も豊富で日本思想近辺に関心がある人には必ず読むべきで、ここからまた様々な読書にまたつながっていく、一つのハブとしての機能を備えうる本だと思われる。この本から次の読書を開始せねばならない。2019/11/12

せっぱ

3
折口の上京直後の交友関係や活動が複数の資料から浮かび上がってくる。海外からの思想や言語学等を折口が精力的に吸収し,自論にまとめ上げてゆく経緯がとても興味深い。取り組んだ範囲が幅広く,独自の解釈が進む前に別のテーマへ繋がっていく印象を受けた。参考文献数が非常に多いので,そちらも読んでいきたい。折口も訪ねた「出雲国風土記」に登場する加賀の「潜戸」について,ラフカディオ・ハーンが「子供たちの霊の窟で」を書きあげた経緯は面白く,原文を読んでみたくなった。柳田がハーンの著作に興味を示していたとも。(第八章 宇宙) 2015/12/23

e.s.

2
柳田國男は、折口の類似性に基づく論理に対し批判的だったそうだが、本書における著者の論理も同様である。著者は、折口の知的起源を遡ることで、共鳴する固有名を発見し比較を行うが、重みが置かれるのは、両者の差異ではなく類似性=同一性である。起源への回帰と同一性に傾く読みとは、列島論で暗に依拠するドゥルーズ=ガタリの術語を用いるなら、ツリー的な読解と言えよう。そこに他者を呼びこみ、折口の不意を突くような批評は、ない。やすやすと批評の対象の論理をなぞり、同一化することで、折口の「外」を閉ざしてしまったように思われた。2015/11/20

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