出版社内容情報
いま庭木として人気のある「雑木」を中心とした樹木の手入れのポイントをだれにでも分かりやすくイラストを多用して解説する
コナラやクロモジに代表される雑木は、いままで庭木として利用されることはほとんどありませんでしたが、ナチュラルな風情が好まれて、最近では庭や町なかでも盛んに植えられるようになりました。その反面、その手入れ法はほとんど知られていませんし、種類によっては熟練の庭師にしかできないものと考えられています。
本書は、雑木ブームの先駆けとなった庭師の流れを受け継ぐ著者による、初めての「雑木の剪定」技法を掲載した庭木の手入れ本です。扱う樹種は雑木を中心として、いま庭木として人気のある樹種103に対して、イラストを多用して分かりやすくていねに解説します。
前半では「雑木の庭に魅力と楽しみ方」「なぜ庭木を切るのか?」から実際の切り方まで、剪定の基礎知識をやさしく教え、後半の個別の樹種の手入れにつながります。解説する上でのポイントは以下の4つです。
1木を大きくしないコツ
2自然な樹形を維持するコツ
3なるべく楽に行うコツ
4失敗しないコツ
従来の「一定の型にはめ込む剪定」とは違い、木が本来持っている自然な風情を楽しむための剪定を知ることができる「庭木の手入れの決定版」です。
第第一部 剪定の基礎
●流行の雑木の魅力とその楽しみ方と、今まで知られることのなかった雑木剪定の実際
人気の雑木の庭とは
自然な剪定とその魅力
なぜ、剪定をしなければならないのか
決定版!これが雑木の剪定の基本
種類別、いつ剪定すればいいのか
剪定の作業 技術編
・忌み枝の見分け方
・大透かし
・小透かし
・刈り込み形の改修
・コブ形樹形の改修
・ひこばえの処理と株立ちの更新
・樹冠を一気に小さくする方法
・幼苗の仕立て方・高木を低く仕立て直す
用途別樹種選びのコツ
第二部 人気樹種の剪定
●雑木を中心に103樹種の剪定のポイントをイラストを多用して解説する
人気樹種14 ネグンドカエデ、オリーブなど
常緑広葉樹21 ツバキ、キンモクセイなど
針葉樹10 マツ、コニファーなど
落葉中高木24 コナラ、ヒメシャラ、ヤマボウシなど
落葉低木28 クロミジ、ツリバナなど
つる性植物・タケ・ササ6
巻末 困ったときのために「全国版 信頼できる庭師リスト」
【著者紹介】
1951年東京生。東京農業大学農学部造園学科卒業後、雑木の庭の創始者として知られる飯田十基氏に師事し、78年独立、有限会社石正園を創立。現在、都内を中心に多数の雑木の庭の設計・施工、管理に活躍中。BSテレビ『美の壷』に出演。(日本造園協会理事/石正園)
内容説明
コナラ、イヌシデ、ナツハゼ、クロモジなど、庭木で人気の雑木と人気樹種106の剪定法をわかりやすく解説した庭木の手入れの決定版。
目次
第1部 雑木に適した剪定の基礎(人気のガーデンスタイル「雑木の庭」とは;自然な樹形とその魅力;なぜ、剪定しなければならないのか;決定版!これが雑木の剪定の基本;種類別、いつ剪定をすればよいか ほか)
第2部 人気樹種の剪定の秘訣(最新樹種などの手入れ;常緑広葉樹の手入れ;針葉樹の手入れ;落葉高木類の手入れ;落葉低木類の手入れ ほか)
著者等紹介
平井孝幸[ヒライタカユキ]
社団法人日本庭園協会評議員/石正園。1951年生まれ。作庭家。東京農業大学造園科卒業後、(株)多摩植木で修業し、「雑木の庭」の祖、飯田十基に弟子入り。修業後は実家である武蔵野の植木屋「石正園」の跡目を継ぎ、茶庭から洋風ガーデンまで、あらゆるスタイルの庭をつくる。現代の建物に合った自然な雑木の庭づくりと朗らかな人柄で人気を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。