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りんご一つにあと20円多く払えば、東北の農業は復興できる

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062171021
  • NDC分類 612.1
  • Cコード C0034

出版社内容情報

2011.3.11----地震、津波、放射能汚染、風評被害で東北から北関東の農家は壊滅的被害を受けた。今後一年は風評被害で売り上げの立つ見込みが無いと言われている。そんな中、脱サラして農場経営を始めた著者は「この震災は東北の農家に訪れた一大チャンスだ!」と主張する。日本の農業のおかれた驚くべき惨状を詳らかにし、震災をスクラップ&ビルドするための好機だと捉え、短期的及び中長期的な復興策を具体的に提案する。またTPPの報道のウソを暴きながら、TPPを受け入れる立場をとり、打開策を提案し十二分に希望があることを説く。あきらめかけている東北の農家の方々への応援歌となる一冊だ。

主な内容
●農業所得はこの20年で半減。9割の農家が赤字で借金漬け。
●大手スーパーの異常な低価格が農家を蝕んでいる。
●施設園芸に移行すれば塩害や放射線に汚染された土壌にも対応できる。
●被災者にわたる支援金は震災被害額の10分の1。
●TPPに参加しても関税が撤廃されるには5‾10年かかる。
●稲作のコストは直播きにすれば2分の1にできる。
●地球温暖化によって東北の農業の重要性がより高まっている。

第1章 もともと“じり貧”だった日本の農業
第2章 東日本大震災の傷跡と具体的復興策
第3章 復興策を実現するための障壁
第4章 迫り来るTPPの影響と対応策

目次

第1章 もともと“ジリ貧”だった日本の農業(日本の農業は、とっくに終焉への道を歩いていた;年間八兆円の売り上げでも“産業”ですらない ほか)
第2章 東日本大震災の傷跡と具体的復興策(東日本大震災の傷跡を知る;復興費用は義援金や補助金では決してまかないきれない ほか)
第3章 復興策を実現するための障壁(政治家よ、票稼ぎのための悪平等を捨てよ;プロの農家と趣味の農家―ノアの箱舟論 ほか)
第4章 迫り来るTPPの影響と対応策(TPPとはなんなのか;TPPに対する私自身の立場 ほか)

著者等紹介

鈴木誠[スズキマコト]
(株)ナチュラルアート代表取締役。1966年、青森県生まれ。慶應義塾大学商学部を卒業後東洋信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)に入社。2003年、農業ベンチャーの株式会社ナチュラルアートを設立し、全国約10ヵ所で直営農場を運営。農業に経営観念を導入し年商100億円超と日本一の規模と面積の農業生産者グループを確立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nak34

11
確かに、いつも行ってるグリーンパッタイのタイ米、美味いんだよね。日本米で無くても。バリューチェーンの再構築と付加価値経営。TPP始まるから、待ったなし。フィナンシャルインベスターは、どうする、何が出来る。2011/07/23

うめけろ

1
自分には縁のない農業について色々と知ることができたのは良かったけど、極論・暴論もあるような気が。まあ、紙面の制約上、仕方がなかったのかも知れませんが、日本の農業が元気を取り戻すことを祈るばかりです。2011/09/08

あおみ

0
現在直接農業にかかわっている作者から震災、高齢化、TPPに揺れる農業に対する提言は非常に興味深い。この題にもあるように20円多く消費者が負担することで、日本の農業は変わるかもしれない。2013/04/04

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