剣客瓦版つれづれ日誌

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  • サイズ B6判/ページ数 331p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062165686
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

斬殺された妻の死の真相を暴くため、江戸に出てきた弓削玄之助。瓦版屋に身を寄せ、剣を筆に持ちかえて、悪いやつらをぶった斬る!次々起こる難事件、国元から送り込まれる謎の刺客たち。命がけの戦いの果てに、玄之助が知る真実とは―。

著者等紹介

池永陽[イケナガヨウ]
1950年、愛知県豊橋市生まれ。1998年『走るジイサン』で第11回小説すばる新人賞受賞。2006年『雲を斬る』で第12回中山義秀文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

天笑院たか姫

6
惨殺された妻・志保の死の真相を探る為、江戸へ出てきた弓削玄之助。瓦版の文を書きながら、追手の刺客を斬る。次々と現れる刺客たちの中にかつての剣友がいた。剣友が語る妻の死の真相とは?切なかった。哀しかった。2016/08/10

あかんべ

3
こんな強い人がすぐそばにいながらも、守るつもりの人がぼろぼろ死んでいく。おつた、与一、源次そして志保。過去を背負って口にできない地獄の中で、あったかい日々。それを身の内で租借しながら、未来に生きる光を見つけた玄之助。明るい最後で読後さわやか。2013/02/02

ぶーにゃん@積ん読本解消中

2
新妻をお家騒動に巻き込まれ殺されいまわのきわでの「えど」の一言の謎を解くため、江戸で瓦版になる玄之助の秘剣「鐔落し」が冴える。という感じな話ですがこの作家さんは時代モノでも現代モノでも人の心のヒダを描くことが非常に巧みです。最終話は武家の理不尽さをとことん描いていて御家の存続にかける醜悪さと夫婦愛の美しさが際だつ話でした。2011/09/25

a_yokota

2
御家騒動に巻き込まれ、妻を惨殺された弓削玄之助。妻が隠したとされる念書を求め、迫り来る刺客たちに立ち向かう玄之助の武器は、必殺の剣「鐔落し」と瓦版。命のやり取りや、結ばれるはずもない恋など、現代小説より心情の動きが濃く、一編ごとに深く溜息。2011/05/12

あここ

1
瓦版屋で記事を書く玄之助さん。取材するうち厄介事に巻き込まれたり。国許のお家騒動もあって刺客がほいほい近づいてくる・・・でも、やたらめったら斬り合いにならへんのが良かった。何で国許から狙われてるのか。どうも殺された奥さんが関わってたみたいやけど。。何故か刺客のはずの友達が教えてくれて徐々に判明。義父が許せへんわぁ。教えてぇな。知ってるくせに。娘より権力か?キライやわ。志保さん殺されて今でもぽろぽろ泣く玄之助さんが好きだ。悲しいどん底でも生きて行く。思い出が支えになれば。最後までお峰ちゃんが苦手でした。。2012/03/02

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